グローバルコミュニケーションだけでなく、理解しようとする姿勢は重要だ
今週行なわれた、朝カフェ次世代研究会(#asacafestudy)は、大塚雅文さんのグローバルコミュニケーションのお話。
すでに何名かの方が書かれていますが、とても興味深いものでした。ツイッターのまとめはこちらをご覧いただくとして、僕が感じたことです。
大塚さんのプレゼンテーションは、とても自然。あえて上手っぽいプレゼンをされず、話しかけて来られるので、耳にすんなり入り、理解しやすいんですよね。プレゼンはこれが大事ですね。真似できるようにならないと、と素直に思います。
さて、大塚さんのお話の中には、二つの録音された会話が登場しました。ネイティブの女性と日本人女性と思われる方の電話での会話。最初の女性は「アーハー」とばかりに返事をしているのですが、理解していない。なぜなら、最後に確認されて「いやー、あんまり理解できないところがあったんですよねぇ」と言っているから。ビジネスの現場でこれは不味いですよね。
次の女性は、最初から聞き返します。
「ちょっと待って、分からなかったんだけど○○って言いました?」
聞き返されれば、当然相手も
「あ、そうじゃなくて××よ。△△という意味なの」
というように、理解できる会話になっていきます。
「確認するのは当然だろう」
いや、そうなんですけどね。ビジネスの現場では、いかがでしょうか。まず英語の場合。日本人は、なかなか聞き返すことを苦手としています。これは、そういう教育を受けてきたから。
「せんせー、質問が・・」
「最後まで聞いてから質問しなさい」
こういう教育を受けてきた僕たちは、当然最後まで聞いてから、と思い込んでいます。しかし、1時間の会議で、45分を過ぎたところで、
「え・・・っと、分からないところがいくつか・・・」
これでは、45分のほとんどが無駄になってしまうどころか、理解しないまま進んでいたの?と、相手は言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。
で、これって英語だけの話ではないですね、というのが参加者の皆さんから出てきていました。ビジネスの場で、分からない単語が出てくることってありますよね。例えばお客さんの会社独特の単語や、社内システムの呼称なんて知るわけがない。
でも、なんとなく聞きづらくて、理解しないまま進めてしまい、「後で誰かに聞けばいいや」なんて考えてしまう。しかし、理解していないまま進んでいるから、その周辺の会話も理解できなくなってしまう。
日本の教育が悪い、と言っても自分に得はありません。それはそれとして、自分は「理解するんだ」という強い意志を持って、前に進むしかないな、と思うわけです。
「何が何でも理解してやる、だから質問するんだ」という姿勢で取り組んでいないと、分からないままに仕事は進んで、いつの間にかやらされ感の中で作業だけをやっている、なんてことになりかねませんよね。
会議に参加したら、自分は全てを理解できたか。自問自答することが大事だな、ということを再認識できた、とても身になる朝カフェ次世代研究会でした。