Googleの社員解雇で考える、プライバシーってなに?
湯川鶴章さんで有名なTechWaveで知ったのですが、米Google社員がユーザーの個人情報を不法に入手し解雇されていたことが明らかになったようです。
2004年、個人情報の保護に関する法律施行前年に、Yahoo!BBを利用しているユーザーの情報が約451万人分、サポートセンターに勤務していた人間が故意に持ちだしたことが記憶にある方もいらっしゃると思います。
個人情報、プライバシーというものは、ネットを介して、あるいは何かの申込をした際に、自分ではない法人に渡した瞬間から、こうした漏洩の可能性に晒されていることは、意外と認識されていないものです。
特に、その少し前まで、名簿屋なる商売があった日本ですから、その認識が薄いのは当然かも知れませんね。それがある日突然、個人情報という名のもとに、あれも個人情報、これも個人情報と、その定義すら曖昧なままに、社員名簿が無くなり、学級名簿、緊急連絡表を作ることも難しくなってしまいました。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、そもそもプライバシーってなに?ということなんですよね。たとえば僕が、消費者金融からお金を借りているとします。その金融会社の情報が漏洩したら・・・、ちょっと困りますね。また、自分がどういった病気があって、どういう治療をしている、なんて情報も漏洩してほしくないですよね。
一方で、どこそこの社員で、連絡先はこう、という名刺も、個人情報に定義されているようです。(間違っていたらごめんなさい)氏名、社名、電話番号、メールアドレスなどで個人が特定できるから、ということだそうです。
これって、以前はどうでしたっけ?名刺交換した人が、その社内で別部門の人に見せたらまずいんでしょうか?で、社外の人に見せたら?
ここは用途によって、対応が変わるのではないでしょうか。見せた相手が、よく分からない宝石を、あるいは投資目的のマンションを売り込んできたら。これはクレーム対象になるんでしょうね。
逆に、お客さんを紹介してくれたとしたら。これは感謝?うーん、分かるけど、すっきり整理できないです。
個人情報、プライバシーって、そもそも、といった議論は、湯川さんが最後に書かれているように、そろそろ整理すべきときが来ているのかなぁ、なんて思った次第です。