ビジネスの目的がお金になったらブレる
毎週配信されている、藤沢久美さんの社長Talkというポッドキャストを聴いています。社長もいろいろだなぁ、と思いながら聴いていますが、1月5日配信の株式会社ひらまつの平松社長のお話が興味深いものでした。
ひらまつは、フランス料理、イタリア料理のレストランを経営する会社です。ひらまつ、ASO、PAUL BOCUSEというとご存じの方もいらっしゃるかも知れません。
ポッドキャストの中で、平松さんが仰有っていたこと。
「自分の周りにいる人を幸せにするために仕事をする」
平松さんの仰有る「周りの人」とは、お客さんであり、社員であり、家族のことです。お客さんが食事をして幸せになれるには、料理はもちろん、レストランの雰囲気、サービスをするスタッフの笑顔など、いろいろな素養がありますよね。逆に考えると分かりやすい。二度と行きたくないくらい不愉快なレストランとは。態度が悪い、料理がまずい(冷めているとか)、注文してから持ってきてくれるまでが遅い、などなど。
お客さんを幸せにする、と考えると分かりやすいですが、平松さんは社員も幸せにしたいと仰有っています。だから、過去に業績のせいで解雇したことはない。そうしなくて良いように、業績の良いときに用意をするんだ、と仰有っています。耳の痛いお話でもありますね。
フランス料理の高級レストランですから、小さい子供を連れて行くのは気兼ねしてしまうように思いますが、平松さんはそうではないとも仰有っています。小さい子供でも、ちゃんと場を理解できるから静かにしているものだ、と。ただし、1時間以上もじっとしろというのは無理がある。1時間も静かにしていたのだから、スタッフが声をかけて15分くらい散歩に連れて行ってあげるとか、いろいろ工夫をされているようです。素敵なレストランですね。小さい子供がいると、高級レストランには行けないものだと思い込んでいました。
娘が幼稚園の頃に行った神戸では、ことごとくレストランで断られました。
平松さんは同時に、
「ビジネスの目的がお金になったらブレるでしょう」
と仰有っていました。この言葉が一番印象的です。
ビジネスなのだから、儲からないとしょうがない。当然ですが、それは目的にしてはいけない、ということです。
いま自社のWebコンテンツを整理しているのですが、とても頭がクリアになりました。