罪と音楽 僕たちに置き換えると……
»
書店に行くと、ついつい何冊も本を買ってしまいます。最近買った一冊が、小室哲哉さんの「罪と音楽」という本です。
今回の罪はとても良くないこと。それは償うと仰有っておられて、公判も終わりました。
僕はそれとは別に、小室哲哉さんの音楽に対するスタンスに興味があります。それは、1996年に出版された「告白は踊る」という本を読んだ頃からかも知れません。その本に書いてあった「売れる曲をきちんと作っていく」という姿勢に対することがきっかけだったと記憶しています。
アーティストやプロデューサーというと、どうも好きなことをやっていて、それがたまたまヒットした印象があるのですが、どうなればヒットするのか、ヒットのロジックを紐解いているということが、僕にはとても新鮮でした。
今回の本は、あの時の本ほどはしゃいでおらず、むしろ非常に低姿勢。「TKがそこまで…」と感じるくらい低姿勢です。
その点はさておき、要所要所に小室さんの音楽理論、音楽に対するスタンス、つくり方、そしてこだわりが盛り込まれています。
僕たちビジネスマンは、ついつい顧客重視がイキすぎて顧客に振り回されてしまうことがあります。今朝のエントリーの逆説的ではありますが、顧客を見つつ、顧客に振り回されない。そのためには、自分のこだわりが必要である気がします。そして、そのこだわりは決して自己満足ではない、顧客自身が認識しているよりも顧客視点である、ということが必要なんですね。
いわゆる経営書もおもしろいですが、たまにはこういう本もおもしろいですよ。
SpecialPR