一生懸命働こうと思える会社、にする努力をしているか
「ユニクロ思考術」という本を読み終わりました。ここんところ、本はいつも通りのペースで購入しているものの、なかなか読む時間がなくて溜まっていたのですが、ここ数日でだいぶ読み終えました。
ユニクロが好きだというのもあるのですが、一方でユニクロ商品に対する不満も少なからずある。靴下は傷みやすいとか。それでもユニクロのお店があると、何を買うともなく入ってみたくなりますし、最近の靴を発表したときはすぐに行ってみたり。
その魅力を生み出しているのは、そこに働く人たち、ユニクロ社員でなくても周りで盛り上げる人たちなんだろうとは思っていたので、興味深く読ませていただきました。
最初は佐藤可士和さんのお話から始まり、とても面白いのですが、後半でとても共鳴するエピソードがあったので、引用させていただきます。
ファーストリテイリング 次世代SPA開発部 部長 松山真哉さんが、ファーストリテイリングの就職セミナーに参加したときのエピソードです。
「いまアメリカのユニクロの代表になっている堂前宣夫さんは、当時まだ30歳ぐらいで、すでに役員になっていたんですが、ビデオインタビューで
『なぜファーストリテイリングに入社したんですか?』
と質問されて、
『ここは、一生懸命働いてもいいんだな、と思える会社だったから』
と答えたんですね。この言葉が、僕の心の琴線に触れた。
僕は、若い社員であったころ、不平不満だらけの時期がありました。その視点が変わった頃、責任者になり、不平不満を言われる側に回ることになり、「不満を言っている場合か!」といった不満を持つようになる。(苦笑
人は自分のポジションが変わっていくことによって、本来なら全ての視点を理解しているはずなのに、なぜか前に不満を感じていたポジションを忘れてしまいがちですよね。
「一生懸命やれよ!」
そういう前に、一生懸命やりたい会社なのか、という自分自身への問いかけも必要であるように感じました。甘いのと優しいのは違うし、厳しいのと自己満足も違う。
「会社に不満を持っている社員がいない会社なんてないよ」
そんな言い訳をする前に、僕もやるべきことが山ほどある。再認識した、いい週末です。