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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

原稿なしはすごい?

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 八ツ場(やんば)ダム建設中止を巡って、いろいろな問題が生じているようです。建設中止云々に関しては、地元の人間でもない僕が論じるところではないでしょう。
 前原国土交通省大臣が、原稿もなく説明をしたことが報じられていました。反論をする知事は原稿を読み上げている中、大臣は数字などの論拠も含めて頭の中に入っていたようです。

 日本では、原稿を読み上げることを暗黙の了解としているためか、原稿がないだけで評価されるようです。それって???という感じがするのですが。もちろん、老眼鏡で原稿を(時には詰まりながら)読み上げるよりは、すらすらと前を見ながら話す方が伝わりやすいのだと思います。が、そもそも自分の主張を原稿を読まないといけないほうが不思議な気がするのですが。

 僕が、学校でプレゼンテーションを教える時に、プロジェクターで照らされたスライドを振り返りながら話すのは最悪だ、と伝えています。次はどんなスライドが出るのかを頭に入れて、しかしそれにとらわれずに、目の前にいる人たちに伝えるべき内容をきちんと伝える。相手が理解できる言葉で。

 今回の場合、いくら上手に伝えても前原大臣は聞き入れないのかも知れません。しかし、反論をしている人たちの(原稿を読み上げながらの)お話しは、決して相手を揺り動かすものではないのだろうと思います。

 僕自身も、原稿なしで(数字などの論拠も含めて)相手に伝えることができるように、努力し続けなくては、と感じたシルバーウイーク最終日でした。

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