自分より若い人への態度
僕が毎週聴いているポッドキャストに「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」という番組があります。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、いろいろな方を迎えて話しているところを、東京FMで放送しているもののポッドキャスト版です。
先週と今週のゲストは、権藤博さん。ご存じですか?そうです、元中日の選手、その後いくつかの監督を務められ、1998年〜2000年まで横浜ベイスターズの監督だった方です。1998年は、横浜ベイスターズが優勝したことで記憶にあるかも知れませんね。
御年70歳になられる権藤さんがゲストに来られて、とても印象深いお話しをされていました。
アメリカに行ったとき、パイレーツの教育リーグの見学に行ったときのことです。下手な選手が交じっているチームを見て、その監督に「今日のライトの選手は、ダメなんじゃないか?」という質問をしたそうです。
パイレーツの監督は「彼はまだルーキー(新人選手)だ。来年もこういうプレイをしていたらダメだが、今はまだルーキーだから良いんだ」とのこと。その頃の権藤監督は、二軍で、鬼軍曹と呼ばれるくらい「何やってんだ!!」と怒鳴り散らしていた頃のことだそうです。
俺は偉そうに怒鳴り散らしているが、彼はこんな下手な選手にも丁寧に教えている。まずい!これは変わらなくてはならない。
そう感じたそうです。自分はもう一軍に戻ることはない。だが、彼ら選手たちは伸びて一軍に上がっていく可能性を秘めている。だったら、応援しなくてはならない。
権藤さんはアメリカに行って「ハッとした」「冷や水を浴びせられた思いをした」と仰有っていましたが、これは僕たちビジネスパーソンにも当てはまる話だと感じました。
僕たちビジネスパーソンも、ついつい自分より若い人に対して、偉そうに「君はこういうことができていない」と指摘してしまいがちです。しかし、若手は出来ていなくて当たり前ですよね。
僕たちは、期待を込めて言っているつもりでも、それが相手に100%伝わっているとは限らないわけですね。う〜ん、大いなる反省です。人を育てるのがマネジメント層の役目。「あいつはダメだ」「彼は成長していない」などと評論することがマネジメント層の仕事ではないですよね。
ちょっと、大きく反省しないと、と感じた今日この頃です。聴いてみようと思われた方は、こちらからダウンロードできます。