コミュニケーションとエンジニアの密接な関係
先週は、ITmediaオルタナティブブロガーの定例ミーティング。今回は、森戸さんからいろいろとお話を伺うことができました。森戸さんご自身は、就活のサポートをしたり、学生と会社、あるいは新社会人と仕事をつなぎ込む仕事をされているようです。
お話の骨子は、小俣さんがエントリーされておられるのでご参照ください。
ITエンジニアにになることを希望して、希望が叶って入社した若い人たち。しかし、実社会には自分の思うようにいかないことが多いですよね。で、簡単に(他人からはそう見える)辞めてしまったり。でも、転職しても似たようなことを繰り返す人がいます。なぜ?
2004年頃の日経ITプロフェッショナルに、「二人に一人は素人未満」という特集がありました。ITSSの特集だったのですが、とあるIT企業9,000名を中心に合計20,000人以上に自己診断してもらった結果のタイトルです。
ま、ITSS自体の難しいところはあると思います。大規模プロジェクトというものが、レガシーの時代とは違って、なかなかないでしょうから。
一方で、プログラムを自分で書けないエンジニア(プログラマー)が多いのも事実だそうです。いわゆる、コピペエンジニア、ということなんですね。最初の一本は書けない。もっと正確にいうと、プログラムは書けるけれど、システムを作ってほしい人(例えばお客さん)が依頼したことを実現できない、ということであるようです。
学生時代からプログラミングをやってきているので、なんとなくは出来る。しかし、コミュニケーションスキルが高くない方は、きちんとニーズを聞き出せない。つまり、日本語でプログラミング出来ない、ということなんですよね。
こういうエンジニアは、僕も何度もみてきました。自分が書いたものを、説明できない。だから、いつまでたっても出来上がらない。あるいは「サンプルソースください」ということになる。
僕自身何度か書いているのですが、エンジニアである前に社会人。だから、挨拶は出来なくてはいけないし、人の話を聴いて理解できなくてはいけない。そのためのトレーニングをする必要があるんですよね。
いろいろな企業が、なぜわざわざ外部に依頼して新入社員をトレーニングするか。それには、こういった大事なことが含まれているからなんですよね。
上司の話を理解し、先輩の説明をきちんと正面から受け止め、顧客の話を正確に聴き止め、ニーズを実現していく。
森戸さんのお話には、まだ課題が含まれていましたが、それは次回にでも書かせてください。