「OJTがライフワークになったいきさつ」と「セミナー(2013年1月30日開催)のご案内」
今やライフワークとなってきた「企業の”OJT支援”」。実は、携わるきっかけがありました。一人の若手営業の「口からつい出てしまった一言」でした。
2003年1月末のこと。ある日、営業(30代前半)が私の席にやってきて、
「あー、ごめん、ごめん、淳子さんに謝らないとー」
と言います。
「何? 何した――――? 何したんだ――!?」
「昨日、営業会議があって、”3月に販促セミナーをしたいが、いいテーマはないか?”と社長が直々に。ボク、”あ、淳子さんなら、OJTをテーマにセミナーできると思います”と推薦して、即、決まっちゃった。後から連絡来ると思うけど、よろしくね。ごめんねー」
「な、な、なんですと!? OJTをテーマにセミナーを? 目標集客数●●人ですと!?」
・・・・そして、その後、セミナー運営担当から、「いついつまでにWebなどに載せる情報をくれ」とせつかれ、あれよあれよと言う間にOJTをテーマにしたセミナーを開催することが決まりました。開催日は2003年3月20日(ごろ)でした。
この段階で、私はまだ企業のOJT支援に従事していません。1ミリも。ただ、その年の春(この日からさかのぼること半年くらいの時)と前年の春と2年ほど続けて、ある1社で、「新入社員研修のサポートをする現場SE」に「新入社員との接し方、講師とは違う立場での新人のサポートの仕方」のコツを教える研修を実施していました。試行錯誤したこの仕事は半分成功、半分は課題を残した形になったものです。(当時の関係者の皆様、力不足で申し訳ありませんでした。)
営業は私がそういう案件に携わっていることを知り、「その話を膨らませたら、配属後のOJTの話にまで持っていけるのじゃないの?」と考え(すごく軽く、簡単に考え、とても気楽に考え)、私を名指しして、会議を通してしまったというわけなのです。
もともと関心はあるテーマだったので、急きょ、書籍などでさらに勉強し、頭の中でOJTのイメージを固めました。セミナーなので、きちんとした製本テキストは無理だろう。PowerPointを数十枚止めたようなものならできるかな、と思っていたのに、ある日、上司と共に1日がかりの会議に参加することになりました。各部の発表をしていくような会議で、うちの部署は上司が発表者だったため、私に役割はありませんでした。その会議中、あまりにヒマだったので朝から晩まで、人の背中に隠れてテキストの構成を鉛筆で書きなぐっていたのです。白紙に何ページも。するとその日1日で出来上がってしまい、翌日からWordやPPTで作り始めることが出来ました。3日目には、製本できるレベルのテキストが出来上がって、とうとうセミナーには、立派なくるみ製本のテキストをお渡しできることになったのです。
というわけで、2003年3月にOJTセミナーを開催し、それが満席で、そこからいくつかの個別案件が生まれました。こうなると、もっとOJTについて聴きたい、相談に乗って!というお話もいただくようになり、当時は私しかこのことがわからないため、営業とペアであちこちにお邪魔し、一つずつ立ち上げていく・・・を繰り返すことに。あれあれあれ?と思っているうちに5年後にはすでに「OJT」がライフワークのようになってしまったのでした。
きっかけは、「若手営業のテキトーな一言」。
「計画された偶発性理論」を地で行くようなお話です(笑。
さて、今年OJT支援に取り組み始めて丸10年です。その記念というわけでもないのですが、勤務先で開催する「セミナー」で、そのOJTについて熱く語ることになりました。無料セミナーですので、自社の人材育成にご関心の高い方、4月から数人~数十人の新卒者を迎えるのだけど、育成についてはまだ検討しているという方など、ご興味ありましたら、ぜひご参加くださいませ。お待ちしております。
【お話しようと思っていること】
●昨今の若手育成事情
●「経験学習」の考え方に関連づけたOJTのポイント
●配属後のOJTをどう機能させるか(OJT制度化と絡めて)
●人事、人材開発はどうのようにOJTを後方支援すればよいか
●企業での取り組み例
その他
●「若手育成あるある!」
一方的にお話するのではなく、参加者に問いかけたり、参加者同士で対話していただいたりしながら、進める予定です。
詳細は、以下のサイトにてご覧くださいませ。
★2013年度新入社員研修セミナー ~7・2・1のルールを押えて研修とOJTをデザインする~
http://www.globalknowledge.co.jp/reference/course_details.aspx?code=TKO00011