オフィスでの下ネタにはどう応じる?
数年前の話だけれど、ある企業で新入社員のフォローアップ研修を担当した。新社会人約10か月経過したくらいの、たしか1月に開催されたもの。
「新社会人としてどんな成長をし、何に苦労し、自分がこれから何をどうしていけばよいか」などわいわいがやがやと語り合うような内容だった。
振り返りをする内容の一つに、「上司や先輩、周囲とのコミュニケーションはうまく行っているか? うまくいっている例や困った例、自分の失敗談などをシェアする」というテーマを提示した。
多くの有益な経験が共有されたのだが、一つ気になる発言があった。
一人の女性がこう言ったのだ。
「上司や先輩たちの下ネタに適当に反応すること。これで関係が上手くいくから」
満面の笑みで。
ちょっと驚いて
「え? どんなレベルの下ネタですか?」
と尋ねてみたものの、彼女は、「まあ、色々と」と言葉を濁し、でも、全然嫌そうなそぶりではなく、「下ネタに応じていればまあうまくいきますし、学生時代から慣れているんで、なんとも思わないです」と笑顔で答えた。
私は今の勤務先が2社目だが、いずれの職場でも「下ネタ」を語る社員に出会ったことがなく、驚いてしまった。
そして、こうも思った。
「下ネタに応じる必要があるんだろうか」
女性自身も平気だし、皆さん楽しそうだし、と適当に話を合わせているようだが、本人がよければそれでいいんだろうか。(少なくとも彼女にとっては「セクハラ」ではないわけで)
なんとなく納得できないというか、そこは「オフィスでそういう話はやめてください」とやんわりとでも注意するほうがいいんじゃないかという疑問がずっと頭に残っていた。
ただ、実際、もし、会議中、あるいは、宴席で「下ネタが耳に入ってきた時どうするか」と想像すると、やはり、「やめましょうよ」とか「そういう話はダメですよ」と指摘しづらいだろうなあ、とも思う。
特に相手が上司とか年長者だった場合。
同等の立場、年下、気安い相手であれば、「それNG!」などと言えるけれど、相手が上だったら、日本人としては、気が引けて、遠慮して、『ここはひとつ、合わせておくか』と”消極的同調”行動をとるのはありうる。いや、自分でもそうしてしまう、たぶん。
(実際、そうしてしまったことがある。 宴席で初対面の、ちょっと年上の男性が「下ネタ」を始めた時、心では、”バカも~ん”と思ったものの、同席の他者(さまざまな企業の方がいらっしゃった)に配慮して、ただ黙る、無視するという戦略をとってしまったのだ)
さて、「オフィスでの下ネタ」問題。
皆さんはどう思われますか?
下手に反論、注意して「空気を乱しても」と遠慮する女性のキモチもわかる。(いや、既に「下ネタ」が空気を乱しているのだけれども。)
===== ネタがネタなんで、さわやかに「ガーベラ」の写真をば =====
昨年(2011年)10月、千葉外房のガーベラ団地にて「ガーベラ摘み体験」をした際の写真です。 美しい♪ あ、また、行きたい。