目標を下げられても嬉しくないもんだと思った出来事。
通っているジムでGWごろ、「スタンプラリー」が始まったというので盛んに案内をしていました。登録料に300円!かかるので、どうしようかな、と思ったのですが、スタンプを10個、20個、40個と集めると、その都度、何かもらえるというので、それを励みに通おうかなあ、とエントリーすることに。
たとえば、チェックインすると1スタンプ、筋トレすると1スタンプ、スタッフを握手すると1スタンプ・・。という感じで、数種類のスタンプを1回行くだけでも稼げるのですが、その分、すべき運動の種類や回数も増えるというものです。
また、「チェックイン」するだけでも必ず1個はスタンプがもらえるので、普段、「今日は疲れたからやめとこう」などと言う”行かない”言い訳も乗り越えて、とりあえず行ってみようという気になるのでした。
なんせグータラなので、こういう縛りでもないと、きちんと通わない。これはいいわい、と思ってせっせとスタンプを集めていました。10個めのチェックポイントは通過したので、スポーツドリンクを1本ゲットし、ご満悦。(←単細胞)
そして先週のこと。
久々にジムに行ってみると、「今週はダブルスタンプフェア実施中」ってなポスターがあちこちに。「チェックイン」しただけで2つのスタンプ。ストレッチしただけでまた2つのスタンプ。あっという間に、ゴールがぐんと近づいてきてしまいました。
ゴールが近づくというのは、一般的に嬉しいことだと思うのですが、自力で近づいたのではなく、ゴールが自分のほうに近寄ってきた感じ、というのは、実はあまり嬉しくないものなんですね。
だったら、「いや、私は自力でスタンプ集めますので、ダブルで押さなくていいです」ときっぱり断ればいいものを、「いや、折角もらえるんだから」ということ(貧乏性)で、1日で4つのスタンプをもらってしまい、複雑な気分に。
「ストレッチ目標」という言葉があります。すこーしだけ背伸びしないと到達できないような目標を設定しようといいますが、2か月で40個ものスタンプは、私にはそれなりの「ストレッチ」だったのです。「そんなに足繁く通えるかなあ」「筋トレ3種類もできるかなあ」と。だからこそ、300円の登録料も支払ってチャレンジし始めたわけです。
しかし、途中で、ダブルスタンプなどと言って、ゴールのほうが近づいてきてしまった。
頑張っても頑張ってもどんどんゴールが遠のいていくのもやる気失いそうですが、じゃあ、ゴールのほうが自分に近づいて来たらいいか、というと、これもまたやる気を削ぐ、というか、少なくともちょっと面白くないなあ、という気持ちになるものですね。やはり、「自分の努力」でそこまで到達したい。
目標設定というのは難しい。
きっと、桃屋の食べるラー油みたいな目標がいいのだと思います。(たとえが、すでに古い感じもしますが)
「できそうで できない 少しできる 目標」