オルタナティブ・ブログ > 田中淳子の”大人の学び”支援隊! >

人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

キャリア論:「価値観型」「わだち(轍)」「計画された偶発性理論」のことと関連図書のご紹介です

»

昨日(3/15)のエントリーで、自分の連載の宣伝(!)をしつつ、なぜか思い出に浸っていたら、最初に書こうと思っていた「参考図書」の紹介をすっかり忘れていたことに今頃気づきました。

というわけで、話は昨日から続くのですが、お付き合いください。

【ビジョン型キャリア観か価値観型キャリア観か】

これは、平本あきおさんが述べられているものです。受け売りです。はい。
なので、できれば、直接ご本をお読みになってみてください。なるほどぉ~、と思うかたもおいでかと。

★平本あきおさん著 『成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方』 こう書房

「ビジョン、ビジョン」と言われて辟易している人も案外多いように感じます。「先の先」を考え、それから逆算して、「今の今」を考えよう、というのが「ビジョン型キャリア観」だと私は理解しています。

だけれど、「先の先」「ビジョンは何さ?」と問われると困惑する人は多い。

一方で、「大事にしていることは何?」と言われたら答えられる。つまり、「先の先」は語れないけれど、「今の今」なら饒舌になれる。そして、その「今の今」を積み上げて、「先の先」が出来上がってくるという考え方もあっていいんじゃないか、ということなわけですね。


【キャリアは轍なんですよというお話】

昨日紹介した私のコラム(日経BP ITpro 往復書簡最終回)でちらっと書いた「轍(わだち)」の話は、かの金井壽宏さんがよくおっしゃっていることです。

色々な本にお書きになっていますが、私がこのコラムを書くのに参照したのは、以下の本です。

★金井壽宏さん著 『働くひとのためのキャリア・デザイン』 PHP新書

【計画された偶発性理論】

コラムに書こうと思い、文字数がオーバーしそうだったので削ったのが、「計画された偶発性理論」です。

私の中では、こんな風につながったのですよね、この3つが。

「今大切にしていることに基づいて仕事に取り組んできた」(価値観型)
「数年先どうなりたいという明確なビジョンがあったわけではないが、その時々で大事だ、大切だという価値観に基づき、生きてきた。そのための努力もした」
「ふと気づくと、なんだか道ができていた。振り返ってみるといくつかの節目みたいなものがあるなあ」(轍の話)
「これって、計画したわけではないし、どうなるか実はよくわかっていなかったけれど、今、ここにいるのって、偶然と、その偶然を引き起こしていたのは、案外、自分の努力や活動だったんじゃないのかしらん? 偶然に見えることも自分がやってきたことの結果なのではないかしらん?」(計画された偶発性理論)

・・・・。 すとーん、と腹に落ちたのでした。

★J.D.クランボルツさん著 『その幸運は偶然ではないんです! 』 ダイヤモンド社

どちらも本を私はわくわくと読みました。
さらに、できれば、私のコラムもぜひぽちっと。最終回なので、盛大に!w。

 

  

  

  

  
Comment(0)