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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

価値観を大切にするキャリアというのもある、んだそうです。

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「5年後、10年後どうなっていたいの?」という上司の質問が昔から大の苦手で、20代の頃、上司との評価面談で訊かれるたびに答えに詰まりました。

人のキャリアには、「ビジョン型」と「価値観型」がある、というのを教えてくださったのは、平本あきおさんです。平本さんとは、2009年~2010年に掛けて日経BP社が行っていた携帯メールコラム配信サービスで執筆陣としてご一緒していました。(このサービスは、月~金の5日間、曜日ごとに異なるコラムニストがコラムを書いて、携帯メールアドレスに、「まるで私信が届くかのようにお届けする」というものでした。)

さて話を戻して。

平本さんいわく、「何年後にどんな風になりたい」という大きなキャリアの絵(ビジョン)を描いてそれに向けてまい進する、努力する、というのはどちらかというと欧米なのかも。日本人は、それよりも「今、これを大事にしています」という価値観型で生きていて、「ビジョンはないけど、価値観ならある」という人でもきちんと成果を上げて、活躍している人も多い、とのこと。

「5年後、10年後どうなっていたいの?」が苦手な人でも、大切な「価値観」にしたがって仕事をするという道もあるのだなあ、と思ったら、気が楽になりました。

・・・というわけで、そんなことを書いたコラムです。

ITpro ヒューマンスキル往復書簡 田中淳子←→芦屋広太

第12回: 常に「いま大切なこと」を選んで歩む

昨年2011年3月、震災直前に開始したこの掛け合い連載は、今回12回を持ちまして、終了です。

2010年10月ごろ、芦屋さんとリアルに出会いまして、(以前から互いに名前は認識していたのですが)そこから「二人で何かやれないか」となり、まずは、「対談」を実現。

田中淳子×芦屋広太 「行き詰まり感」を打開するコツ

その後、「3-40代の若手・中堅・ベテランを応援する連載したいね」と話が進んで、手紙を交換するという設定で始まったのが「往復書簡」です。

途中震災があって、働く私たちを取り巻く環境も働く時ココロの中にあるものもずいぶん変化したように思います。

直接の被害にあわれた方はもとより、そうではなくてもあの体験が少なからず心身に影響を与えたというケースは多かったことでしょう。私も振り返ってみれば、昨年の3月から夏過ぎまでは心とからだがどこか浮遊しているような妙な感覚がずっと続きました。

「行き詰った感じ」というのは、この連載の企画時点と今とでは異なる性質を帯びたかもしれません。ですが、やはり、生きている限り、何らかの形で「働く」わけで(家事だってなんだって、です)、その時、自分の成長実感や他者への貢献実感を味わいつつ、できるだけ楽しくハッピーな気分を持てるように、という考えながら書いておりました。

最終回はそんな想いを込めての一篇です。

お読みくださっていた皆様、長い間、ありがとうございました。

私ごとですが、
2002年6月創刊の、今はなき『日経ITプロフェッショナル』から始まった日経BP社さんでさせていただいていた色んな連載は、これでいったん幕を閉じます。思えば10年も続きました。我ながら、頑張ったな、と。特に『日経ITプロフェッショナル』は、今でも「あの雑誌は良かったよねぇ」と声を掛けられるもので、イチ執筆者の私もそういわれるとわが事のように嬉しくなります。たった3ページの特集記事の、しかも書きあがったもののために編集部で4時間も議論したことがありました。仕事終わりで編集部に行って、なので、23時まで議論、翌日までに書き直し、なんてことをよくやっていました。

その後の『日経SYSTEMS』『日経コンピュータ』それから上記にちらっと書いた『日経BPモバイル携帯朝イチメール』、今回終わる『ITpro連載』。多くの編集者に刺激され、それぞれに楽しい仕事となりました。 

これからしばらく充電期間に入ります(笑

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