台風19号の被災から2週間経過した長野市の状況
こんにちは、竹内義晴です。
今日、長野市の災害ボランティアに参加してきました。行ったのは、被害が大きかった長野市穂保地区です。
いち参加者なので、特別、何かをした/しているわけではないのですが、どんな状況かをお伝えしたいと思いました。
今回の作業は、軽トラックで被災家財等の積込・運搬・荷卸しです。現地までの道のりは国道18号線。多少、混雑していましたが比較的スムーズでした。
9時より、ボランティアセンターで受付を行いました。個人でいらした方はもちろんのこと、学生さんや各地域で募集してバスでいらした方、海外の方など、団体でいらしていた方も多かったです。
被災家財を搬送するエリアを割り振られた後、軽トラックに乗車。街の中に入っていきます。細かな路地は土地勘がないのでやや緊張。なお、以降の写真は、前後の状況を見て、車を一旦止めて撮影しています。
少し走らせると、被災家財の山。思わず「すげーな(想像以上だな)」という言葉が漏れます。今日は、それぞれの家屋から一時的に集められた被災家財を集積所(公園)まで運びます。路地が狭く、大型の重機やトラックが入れないそう。軽トラックでのピストンです。
家屋からの家財搬出はある程度終わっているようです。屋内の清掃が多くのボランティアによって行われています。これからは、床をはがして、乾燥、殺菌などが行われるのではないかと思います。
集積所への搬送は、朝は比較的スムーズだったものの、時間が経つにつれて渋滞の列が長くなりました。国道18号も、ストップ&ゴーの繰り返し。1回の搬送に4~50分かかったかもしれません。
ナンバーを見ると、遠方から駆け付けた車両も多く見られました。左の軽トラックは、尾張小牧ナンバーでした。
集積所では、自衛隊の方が活動していました。木材、家電、危険物、混合ごみなどに分別しています。
この集積所もあと少しでいっぱいになりそうです。
今日感じたことを一言でいえば、「2週間経った今でも、まだ、こういう状況なんだな」でした。被災直後や少し前はどういった状況だったのかを想像すると、いかに甚大な被害であったかが分かります。先日参加した会議によれば、全国トータルの被災エリアは3.11を超えるそうです。
また、長野はりんごの産地ですが、先日の会議で伺ったりんご農家さんの話によれば、「水に浸かったりんごは出荷できない」とのこと。場所によっては、土壌に泥が入り込んで20センチほど堆積しているところもあり、今後の経営含めて被害は深刻だそうです。
こういった天災のときは、まず、一般家庭が優先となるため、事業者は後回しにされがち。本来なら、出荷されたであろう赤く実ったりんごから、被害の深刻さを訴えかけられているような気持ちになりました。
ちなみに、国道18号線沿いのアップルラインでは、ホームセンターやガソリンスタンドなど、多くの店舗が休業をよぎなくされていました。でも、近くのコンビニは開いていました。コンビニにも水が入ったのではないかと思うのですが、がんばったんだろうなぁ。
持参した冷たいおにぎりだけだと味気なかったので、温かい食べ物を手に入れることができたのはありがたかったです。
帰り道、国道18号線を妙高高原に向けて走っていたら、被災したであろう何件かのりんご屋さんが販売をはじめているのを見かけ、なんとなくうれしくなりました。一日も早い復旧・復興を願うばかりです。
というわけで、被災から2週間経過した、長野市の状況でした。長野市のボランティアの情報は、こちらからご覧いただけます。ボクもまた、機会を作って参加します。