新潟の大雪と、雪国の暮らしと、雪合戦と
新潟では雪がたくさん降りました。
今回は、いわゆる「里雪」というやつで、妙高高原のような山沿いよりも、海沿いの平野部の方がたくさん雪が降るという雪の降り方でした。
雪がたくさん降るところでは、雪が降ることが前提になっているので、一晩に1メートル近い雪が降ってもそれほど問題にはなりませんが、普段あまり雪の降らない所で雪が降ると街はパニックになってしまいます。
例えば、今回、JR の信越線で15時間立ち往生になったのは全国ニュースにもなりました。妙高高原に比べると、三条は雪がそれほど多く降りません(同じ三条でもたくさん降る地域もあります)。もちろん、対応には課題があったのかもしれませんが、雪が多く降る新潟県民からすると、いた仕方がないのかな......という感じがします。
少なくとも私は JR の対応を批判しようとは思いません。
このような、厳しい環境で過ごしている私たちは、日々様々な生活の知恵を凝らしています。以前、写真でわかる「意外と知らない除雪のこと」という記事を書きました。よかったら、読んでみてください。
冬は、夏のような遊びもできなくなります。今日、娘とスキーに行ってきましたが、スキーのようなアウトドアのアクティビティも、雪を活用した遊びの一つですよね。近年、インバウンドの影響で、妙高高原にも多くの海外の方々がパウダースノーを求めて訪れています。
とはいえ、かつてのスキーが流行したバブル期から比べると少ないのかな。30年前と比べると、日本の人口は減っていますし、少子高齢化で若い世代も少ないですしね。
そんな中、私の友人で、妙高高原を盛り上げようと頑張っている一人の青年がいます。彼の名前は、江坂元太朗さんと言います。
江坂さんは東京育ちで、子供時代にペンションを経営するご両親とともに妙高高原に訪れ、学生時代を過ごしました。その後、就職とともに上京。それから、年に数回実家に帰ってくる生活をしていたそうです。
そして、何度か実家に帰ってくることを繰り返してきたある日、「そういえば、子供の頃に比べると、スキー客が減っているな」ということに気づいたそうです。そして、「このままでいいのかな。このままだと地元がなくなってしまうかもしれないな」と危機感を抱いた江坂さんは、東京在住にも関わらず、妙高高原でスポーツ雪合戦のイベントを企画。今年は7回目を迎え、100名を超えるイベントに成長したそうです。
江坂さん自身が東京にお住まいなこともあり、参加者は地元の人というよりも遠方から来る方が多いそう。もちろん、それはそれで地域活性化に繋がるのでしょうが、江坂さんは「今後は地元の人にも関わって欲しい」と言います。なぜならば、地元の人が関わってこそ、地域が活性化するからです。
私は、その江坂さんの考えにとても共感しています。
スポーツ雪合戦は3月11日に開催されます。もしご興味があれば、たくさんの方に参加してほしいと願っています。スポーツ雪合戦の詳細ページはこちらです。
雪国の冬は寒く、できれば 、雪はあまり多く降らないでほしいというのが本音です。でも雪が降らないと観光業が成り立たなくなるので、そこそこ降る......というのが一番いいのかもしれません。もっとも、自然相手なので、そう、都合よくはいきませんが(笑)。