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写真でわかる「意外と知らない除雪のこと」

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

雪害の対応もだいぶ進んできているようですね。ホッとしています。

雪国でない方の除雪のイメージは、「スコップで雪をかく」というイメージだと思いますが、雪国の除雪っていろんな工夫があるんですよ。ボクは除雪の仕事をしているわけではないのでそんなに詳しいわけではありませんが、それでもいい機会なので、市民から見えている雪国の除雪事情をいくつか写真で紹介したいと思います。

雪国の道路には、このような棒が立っています。

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これは、「道路はここまで」という合図です。雪国の除雪は、新潟県防災局のTwitterの写真にあるような大型の除雪車を使って除雪していますが、今回の雪害では雪のないところに降っていますから、このような道幅を示す棒はないはず。

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また、ちょっとわかりづらいですが、排雪する場所もあります。家が入り組んだところでは排雪の場所が難しいです。

どこまでが道かわからない、どんな障害物があるか分からない、どこに排雪するか分からない、土地勘のないところでの除雪は大変なものと推測します。

ちなみに、日中は一般車の通行の妨げになるので、道路除雪は真夜中(朝方3~6時ぐらい?)に行われます(雪が多い時は日中も出ているときもあります)。知人でも除雪の仕事をしている人が何人もいますが、冬の間はいつ要請がかかるかわからないので、夜は晩酌もできない日も多いそうです。その方々の上に、ボクらの生活は成り立っています。

ちなみに、Twitterで「除雪隊の派遣はありがたいが、新潟は大丈夫なのか?」というような発言を見ました。新潟県や上越市などが除雪機を派遣できたのは、新潟県内でも「あまり雪が降らないところ」だからだと推測しています。たとえば、私が住む妙高市のような雪が多いところでは市民生活がままならなくなるので、派遣したくてもできない......が実情ないかと思います。わかりませんが。

雪国の家の屋根は、このような急こう配になっています。

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雪おろしをしなくてもいいための工夫です。ただし、雪が降ると屋根の雪が落ちて非常に危険なので、屋根に雪があるときは絶対に屋根の下に行ってはいけません。ちなみに、自然落下ではない屋根の雪下ろしは、足場も悪く非常に重労働です。

また、時に、吹雪が続いたときや、雪の解け始めの屋根の雪はこのようになっています。

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屋根の上からみるとどこまでが屋根なのか端が見えずわからないのでとっても怖いです。

スコップではラチがあかないので、一般の家庭には、次のような除雪機があります。

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今回の雪害では当然このような機械がないわけですから、大変な重労働だと推測します。ちなみに、操作はなかなか難しいです。Twitterに、「被災地に除雪機を!」という書き込みを見かけましたが、除雪機があっても使い慣れた人がやらないと難しいでしょう。

テレビでは、よくプラスチックのスコップを使って除雪しているシーンをみますが、雪国では鉄製のものを使っています。

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鉄でないと硬い雪では歯が立たないからです。プラスチックのものは軽い新雪には便利ですがあまり出番はありません。ちなみに、四角いスコップのほうが足をかけられるので便利です。時々雪が降るところの除雪も、プラスチック製よりも鉄製のほうがいいのではないかと個人的には思います。雪が降らないところの雪は湿っぽく重いので。

あまり使いませんが、雪が深いところの除雪には「かんじき」というのを使う人もいます。

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長靴だけよりも設置面積が広くなるので、足が埋まらずに済みます。それでも、雪が深いとこんな感じです。

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ちなみに、晴耕雨読の除雪にはかんじきが必需品です。

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おまけですが、どこかの地域で「道路の信号が折れた」という報道を観ましたが、雪国の信号はこうなっています。

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普通は横ですよね。

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雪が積もらないようにする工夫だと理解しています。

というわけで、雪国の除雪事情はこんな感じです。あまり知られていないかもしれませんが、このような工夫があって、雪国の生活は成り立っています。

言い方を変えると、このような「降っても大丈夫」ではないところに多量の雪が降ると、どうしようもない......とも言えます。今回の雪害はそれだけ大変だったということなのかもしれません。

「今回の教訓を生かして政府や行政はあらゆる態勢を」というコメンテーターのコメントを見ました。もちろん備えは大切ですが、日常、雪が降らない場所でどこまでやるか......というと、言うのと違って、実際には難しいところではないでしょうか。

結局、どんな対策を講じることよりも、「自然はいろんな恵みを与えてくれるとともに、自然には絶対に勝てない」......という、大いなるものへの畏敬の念のほうが大切なのかもしれません。

とか何とか小難しいことを言いながら、住めば都です。

最後に、今週の土曜日に晴耕雨読オープンデーというのを開きます。除雪に手が必要なのでよかったら協力してください。

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