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人口構造から「残業をしないのが最も合理的」がよく分かる話

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

小室淑恵「人口構造から見るゲー­ムチェンジの必要性」―人口ボーナス期から人口オーナス期へ(日刊読むラジオ)という記事を拝見しました。 株式会社ワークライフバランスの小室淑恵さんの講演の書き起こし記事でした。

内容を一言で言えば、「日本の人口構造から考えると、これからは長時間の肉体労働から、短時間で生産性を上げる働き方にシフトする必要がある」というもの。

「ワークライフバランス」という言葉について、ボクが持っていたイメージを誤解を恐れずに正直にお話すれば、「日本人は仕事(ワーク)をしすぎだから、もっとプライベート(ライフ)の時間も大事にしましょうよ。バランスを取りましょうよ」みたいな、表面的な捉え方をしていました。

でも、この記事を拝見して、「あ~、なるほど!これは必要だわ」という意見に変わりました。

残業を減らすと効率的に仕事ができるのか?

小室さんの会社では、全員が残業が禁止なのだそうです。それでも、増収増益できる......その理由が、なんとなく分かる気がします。なぜなら、私も残業禁止にされることで、職場全体の仕事効率が上がった経験があるからです。

以前、ある会社の情報システム部に外部の専門家として常駐して働いていたときのことです。それまでは、毎日22時近くまで残業するのが当たり前の職場でしたが、その会社の業績が悪化して「残業禁止令」が出たことがありました。

残業禁止ですから、仕事の段取りを考えたり、ユーザーからの小さな改善要求は断ったり、運用でカバーしてもらうようにお願いしたりと、限られた時間内でなんとかするしかありませんでした。

しかし、しばらくすると残業なしでも仕事が回っていることに気がつきました。「残業していた今までってなんだったんだろう?」......そんな気持ちになったことを思い出します。

もちろん、業種や業態によってそうもいかないケースがあるかもしれませんが、前提に「時間の制約がある」のと「ない」のでは、仕事への関わり方もずいぶんと変わってくるのではないかと思っています。

残業に変わって何をしていく必要があるか

この記事の本質は、単に「残業をしなければいい」ではなく、「"若い世代が減って、高齢者が増える"これからの社会の中で、どのような労働環境を作っていくか?」だと思っています。今まで残業をしていた時間に変わって、今後は何をしていく必要があるのか......1つ上の視点で考えたときに、残業しなくてもいいように効率的に働き、その分の時間を仕事以外のところに使うのが最も合理的で、いろんな問題が解決できると。

また、「なるほど!」と思った視点は......

それから、労働力人口が少なくなってくるわけですから、均一な条件での足切りなんていうのをやったら働く人がいなくなります。実は弊社にお問い合わせが1番多いのは、建設業や商社といった男性が9割以上の会社なんです。なぜか?っていうと、男性管理職が親の介護で休み始めたんですね。実は企業によっては育休をとっている女性の数を介護で休んでいる男性の数が逆転して超えています。

今まで「女性は休む・辞めるから採用・登用したくない」って言ってきました。「これは確率論だから仕方がないんだ、合理的だ」って言ってきました。じゃあ、同じ確率論を適用するなら、もう男性は採用・登用できないですね。だれを採用するんですか?っていう話です。

※ Taken from 日刊読むラジオ at http://www.yomuradio.com/archives/4827

今まで、育児や介護は仕事と切りはなされて考えられてきました。また、男性と女性の役割を分けて考えられてきました。しかし、これからは男女問わず、仕事と生活をあわせて考えていく必要がありそうですね。マタハラとか言ってる場合じゃないですね。「介護ハラスメント」なんて言葉が出てこないようにしないと。

とても分かりやすい記事なので、老若男女問わずに一見の価値アリです。

個人的に興味があること

ボクの専門はコミュニケーションによって労働環境を改善することなので、ワークライフバランスとは少し離れるかもしれませんが、それでも、周りの同僚とのいい人間関係があって初めて、具体的な方策(残業を選らすなど)が具現化していくと思うので、これからも関わっていきたいと思います。

また、近年、働くお父さん、お母さん世代に負担がかかっている要因の一つに、行き過ぎた核家族化もあるのかな?とも考えているのですが、家族の世代間や地域のコミュニティがあれば、負担も軽くなるんじゃないかなと。

たとえば、ボク自身3世代同居ですけど、親世代には子育て等々でずいぶんお世話になっていますし。逆に、今後介護が必要になったとしても、自分で仕事をしているので、会社を辞めなくても面倒がみれます。

だからといって、みんながみんなこのような環境が作れるかというとそうではない現実があります。なぜなら、地元で働きたいと思っても、仕事がないからです。

地方で働いている一人として、今後は一人ひとりが自立して、小さくてもいいから地方で仕事を創っていけるような人が増えるような関わりができたらいいなと思います。また、ボク自身、仕事を広げて雇用が創れたらいいなと思います。そういう意味でも、ネイチャービジネスセンターは実現したい。

解決手段は異なりますが、ボクの仕事を通じて、一人ひとりが楽しく働ける環境づくりを目指していきたいです。

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