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自然の植物は何1つとしてがんばってはいない ― 仕事で「がんばらなきゃ」と思ったときに

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今朝、早く起きて庭の草むしりをしていたら、近所のおばさんに、「いつも大変だね~、えらいね~」と言われました。私はこう答えました。「え?大変に見えますか?」。おばさんにとってボクは「大変な草むしりを毎日がんばっている」ように映るようです。

こんにちは、竹内義晴です。

昨日、「仕事で大切なことはすべて畑が教えてくれた」というお話をしました。

実は、畑から教えてもらったことがもう1つあるのですが、最近、それがすごく大事だと思っていて、今年のボクのテーマでもあるので、今日はそれについて書こうかなと思います。

ボクが畑から教えてもらったもっとも大切なこと。それは、「自然の植物は何1つとしてがんばってはいない」ということです。

たとえば、草木が育つのは、そこに草木が育つ条件が整っているからです。草木が「がんばろう」として育っているというよりも、「そうなるのが当たり前」だからです。中には、太陽のほうに顔を向ける植物もありますが、それは、おそらく「太陽はあっちにあるのか。あっちを向いたほうがおてんとうさんが当たって気持ちいいし、光合成に必要なものが手に入るからあっちを向くか」ぐらいなものなのでしょう。

雑草もそうです。「雑草」は「雑草のように、踏まれてもめげずに、強くたくましく生きなさい」のような、人生のたとえ話として使われるケースが多いですし、コンクリートの間から生えている雑草を見ると、ひどくがんばっているように見えます。けれども実際には、生えたいところに自由に生えているのが雑草で、がんばっているというよりも、むしろ、「条件が整っているからそこにいる」という感覚だと思っています。うちの庭の雑草もあまりに自由奔放なので、ときどき憎くなるぐらいです(笑)。

そうです。自然の草木は無理にがんばっていません。春になれば自然と芽吹くし、季節がくれば花を咲かせます。そうするのが自然で、そうしていれば、自然とそうなるのです。

けれども、人は違います。何か事を成すためには「がんばらなければいけない」と思っているし、「困難を乗り越えなければ夢は実現しない」と思っています。

もちろん、がんばることは大切なことだし、仕事をしているといろんな困難はたくさんあるので、がんばることも、困難を乗り越えることも大切なことです。

しかし、基本スタンスとして、「人はがんばらないと事を成すことができない」と思っているのと、「環境が整えば自然に育つ」というのでは、自分との関わり方が大きく変わってくるのではないかと思います。

実は、ボクの今年のテーマは「がんばらない」です。「がんばらない」というのは、無理に努力したり、追い込んだりせず、自然に「やりたい・楽しい」と思うことをやる、「がんばる」のではなく、自然と「がんばりたくなる」ことをやる、その環境を整えることです。

少し前のボクは、「○○を実現するにはがんばらなければならない。よし、気合いをいれてがんばろう」と意気込んでいました。ガツガツしていました。意気込むことで形になったこともありました。でもその反面、無理を強いたり、本当はやりたくないのに追い込んでやったり、テクニックでごまかそうとしたりすることで、疲れることもありました。

けれども、「がんばらない」と決めた今、穏やかな気持ちで仕事ができています。そうしたら、なぜか、いろんな偶然が重なって、やりたいことの一辺が、ほんのわずかではありますができつつあります。ゆだねるものは自然の流れにゆだねつつ、目の前にあることを楽しくやっています。

もちろん、楽しくやるといっても、その中には一生懸命にやらなければいけないこともあるし、苦しいことやくやしいこと、うまくいかないこともたくさんあるのですが、「がんばらなければいけない」から、「自然の植物はがんばってはいない。それでも、ちゃんと育っている」という意識のシフトは、ボクにとってはとっても大きかったし、「畑よ、野菜たちよ、教えてくれてありがとう」という感じです。

このようなお話をすると、「いや、それでもがんばることは大事なことだ」という意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。また、「人間のみが意志を持てるんだ。だからこそ、意志を持って大きな目標に向かってがんばることが大事なんだ」という意見をお持ちの方もいると思います。ボクもそう思います。けれども、ボクは、「無理にがんばる」よりも、「自然とそうなる」ことを選びます。なぜなら、それが、すべての自然の摂理で、人もその一部だからです。

そうなると、「お前は自由に仕事が選べるかもしれないけど、会社勤めだとなかなかそうはいかないんだよ」というご意見を持つ方もいらっしゃると思います。もちろんそうでしょう。それならば、まず、「自分の気持ちに正直になること」から始めてみるのはどうでしょうか。「今は、生活のために仕方なく頑張っている自分がいる。けれども、もし、何でも自由になるとしたら、私は何をしたいだろう?」など、自分に正直になって考えるのもいいかもしれませんし、仕事に直接関係がなくても、日ごろ、ご自身が「楽しい」とか「うれしい」と思うことは何かを観察してみてもいいかもしれません。昔から好きなことの共通点を探してみると、意外な発見があるかもしれません。

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朝、草むしる私を見て、近所のおばさんは、「いつも大変だね~、えらいね~」と言いました。私はこう答えました。「楽しいからやっているだけですよ」と。多くの方にとって、大変だと思われている草むしりも、ボクは「楽しいからやっている」だけです。

そう言えば、自然っていう言葉、環境を差すことに使われる言葉ですが、私たちの状態を指す言葉でもありますよね。「無理にがんばるのではなく、自然な自分でいる」・・・そうすることが自然にがんばれる秘訣なのかもしれません。

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