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「提案の採用を左右するプレゼンテーションの差とは」―第2回 新潟県新しい公共支援事業運営委員会に参加してきました

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こんにちは、(今日は再び)竹内義晴です。

8/5(金)、新潟県新しい公共支援事業第2回運営委員会に参加してきました。
(新しい公共支援事業については、こちらの記事をご覧ください。)

今回は、各団体から応募された
「新しい公共モデル事業」のプレゼンテーションがありました。
(モデル事業に選ばれると補助金が交付されます。)

プレゼンテーションを通じて、それぞれの団体の思いを伺いました。

さて……今日は、プレゼンテーションを審査する立場から見た、ちょっとした感想です。

いろんなプレゼンテーションを拝見して分かったことなのですが
審査する立場から見ると、
お金が欲しいだけなのか、本当に事業に活かしたいのかが、意外なほど分かります。

「助成金が欲しい」という意味では、誰もが同じ立場です。
では、なぜ、それが分かるのでしょうか。

たぶん、それは

「自分をハッピーにすることを考えているのか」
「相手をハッピーにすることを考えているのか」

の差なんじゃないかと思います。

相手のハッピーを考えていると
プレゼンテーションのストーリーもしっかりしています。
お金も、何に使うのかが比較的明確です。

一方、自分がハッピーになることを考えていると
プレゼンテーションもそのようになりますし
お金の使い道もそのようになるようです。
(たとえば、事業も一過的で、人件費やモノが中心など。)

もちろん、これだけが左右するポイントではありませんよね。
プレゼンテーションの上手、下手といった、テクニック的なこともあるのでしょう。
けれども、最終的には「誰をハッピーにするのか」というあたりが
提案の採用を左右するポイントになってくるんじゃないかと思います。

で、いろんなプレゼンテーションを拝見しながら
自分が助成金申請をしたときのことを思い出しました。

申請する側のときは、「自分たちのハッピー」を中心に考えがちです。

もちろん、プレゼンテーションのセオリー通りに
問題点や課題を明確にし、その解決策を提示するわけですが
いくら、美しく、分かりやすくまとめても
思いがどこにあるのかは、審査する人にも伝わるものだな~と、
審査する側になって初めて知りました。

補助金・助成金を交付する側にも、目的や思いがあります。
相手のハッピーを考えれば、それが何なのかをおのずと考えますし
補助金・助成金を使った先の事業者のハッピーを考えれば、
自然と、課題の解決には何が必要なのかを考えることになり
そのようなプレゼンテーションの内容になるのでしょう。

そんな、当たり前のことの大切さが分かった、貴重な体験となりました。
これは、ビジネスのプレゼンテーションでも同じですよね。

最後に……

今回のプレゼンテーションを通じて
社会には、表面的に見えるところ以外にもさまざまな問題があって
その多くか未解決なのだなと実感します。
また、いろんな活動をされている方がいることを知りました。
いろんな活動が、もっと社会に認知されていくことを願っています。

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