「新潟県新しい公共支援事業運営委員会」に参加してきました
こんにちは、竹内義晴です。
昨日、新潟県自治会館で行われた
「新潟県新しい公共支援事業運営委員会」という会議に参加してきました。
みなさんは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
あまり馴染みがない言葉ですよね。
「新しい公共」とは、民主党政権になって生まれた概念なのですが
「内閣府:新しい公共支援事業の実施に関するガイドライン」によれば
「新しい公共」とは、「官」だけではなく、市民の参加と選択のもとで、NPOや企業等が積極的な公共的な財・サービスの提案および提供主体となり、医療・福祉、教育、子育て、まちづくり、学術・文化、環境、雇用、国際協力等の身近な分野において共助の精神で行う仕組み、体制、活動のこと
と定義されています。
たとえば、地方では高齢化が進んでいます。
「買い物難民」という言葉がありますが、
日常の買い物ができずに困っている方がいらっしゃいます。
けれども、このような「個別の問題」を「大きな行政」がサービスを提供するのは難しさがあります。
これは、あくまでも1つの例に過ぎませんが、市民に本当に必要なサービスを、
行政だけではなく、NPOなども加わって課題を解決していこうという仕組みづくりが、
「新しい公共」です。
これを実現するために、国や県レベルでさまざまな事業が企画されています。
新潟県でも「新しい公共」の事業がはじまりつつあり、
どのような形で事業を行っていくのがベストなのかを話し合う場が、
「新潟県新しい公共支援事業運営委員会」なんです、
会議に参加されている運営委員は、学識経験者、中間支援組織、NPO、企業・経済団体、
金融機関、会計の専門家、市町村等の行政、マスコミの関係者などなど。
このような見方からすれば、ボクは委員として場違いなのですが
一般公募の委員として選んでいただきました。
■なぜ、一般公募に応募したのか
運営委員の一般公募に申し込んだ理由は、
・県や国の事業が決定していくプロセスを知りたかったこと(予算等も含めて)
・最近、ソーシャル・ビジネスに関わることがあったこと
・NPOを設立した経験があること
・人材育成などの活動経験があること
・NPOの中間支援組織の理事をしていること
などの理由で公募に応募してみたところ、選んでいただくことになりました。
■会議に参加して感じたこと
私はこれまで、県レベルのような大きな会議に参加したことはありません。
初めて参加してみて、「大きな事業を、限られた時間の中で議論することの難しさ」を感じました。
細かい点ばかりを気にしても前に進みませんし、
大きな点ばかりを気にしても、抽象論ばかりで前に進みません。
適度に深く、適度に広く……どんなバランスで議論するかがポイントなのかな~と思いました。
今回は初めてということもあって、
やや細かい点について話題に出してしまい、反省したところもありました。
次回以降はもう少し大きな視点で考えて行きたいと思っています。
また、現場で働いている県の職員さんのご苦労も感じました。
今回の事業はスケジュールがタイトなので、
限られた時間と納期の中で、どのようにプロセスを進め、
具体的な事業に落とし込んでいくかが勝負だと思います。
実際の運営委員会では、さまざまな意見が出されます。
委員会が終われば、資料の変更や手続きがあるでしょう。
現場で段取りをしているのが県の職員さんです。
ただでさえタイトな仕事の中で、仕事を増やしてしまうことを思うと
職員のみなさんには、ご苦労をおかけしているなと思います。
意見すべきところは意見しながら、お互いの協力関係の中で、
いい形になるように、与えられた役割を果たしたいと思っています。
■おまけ
少し話がずれてしまうのですが、このような大きな会議に参加すると
普段、一視聴者としてみている国会や政府の会議体の裏側を見ているような感じがします。
また、運営がいかに難しいかを感じます。
おそらく、私たちが表で見ている以外に
官僚のみなさんは、裏舞台でさまざまなご苦労をされているのではないかと思います。
民主党政権になって、「脱官僚」のような流れがありますが、官僚か議員かではなく、
お互いが同じ方向を向いて、協力し合う体制が必要なんだろうな~と感じました。