成果を出している方の独特な思考習慣
先日、いろんな分野で成果を出しておいでの経営者の方と
お話した際に話題に上がった
「『願えば叶う』ということは本当なのか?」というお話をしました。
まず、「願えば叶う」と思うこと。
そして、叶えたいことをイメージすること。
これが、行動の軸になる。
さらに、行動しないと実現しないので、
自分ができることから行動すること。
これらのことが大切なのでは?というお話でしたね。
その経営者さんの言葉の中で、
もう1つ、大切だと思ったお話がありましたので、
今日は、そのお話をしたいと思います。
肯定的な言葉を使う
その経営者によれば、
普段の生活の中で、
「肯定的な言葉を使うこと」を意識されているのだそうです。
なぜなら・・・
何か、1つのことを表現するとき、
「○○しないようにしよう」という否定的な表現もできますし、
「○○しよう」という肯定的な表現もできますが、
私たちのアタマは、
言葉をそのまま理解しようとするからなのだそうです。
私が心理学を勉強したときのこと
私が心理学を勉強したとき、
「アタマは否定語を理解できない」と習いました。
「イメージできない」と言ったほうが理解しやすいかもしれません。
例えば・・・
私たちは、
「明日は遅刻しないようにしよう」
「お客さんに怒られないように○○しておこう」
のように
「○○しないようにしよう」
「○○しちゃだめ」
というような表現をよく使います。
でも、このような否定的な表現によって、
まず最初にイメージするのは、
「遅刻しない」ことよりも、
「遅刻する」ことです。
「お客さんに喜ばれる」ことよりも、
「お客さんに怒られる」ことです。
このように、私たちのアタマは否定語を理解しにくく、
言葉をそのまま受け入れようとするのです。
けれども、本来の意味は、
「明日は時間通りに出社しよう」
「お客さんに喜ばれるように○○しておこう」
であるはず。そうなのであれば、
「○○しない」
「○○しちゃだめ」
ではなく、肯定的な言葉を使うことを、
少しだけ意識してみてはどうでしょう?
こうすることで、アタマは、
「時間通りに出社する」
「お客さんに喜ばれる」
と意識ようになるのです。
経営者の言葉を聞いて、
常に肯定的な状態でイメージしておくために、
普段使う言葉も、肯定的にしているんだなと思いました。
自分だけではなく、他人にかける言葉も同様
私たちが友だちと食事をした後、
別れ際に、次のような言葉をよく使います。
「事故にあわないように気をつけてね」
もちろん、
「事故にあって欲しくない」という良心的な気持ちから
生まれた言葉ですが、
この言葉によって、まず、アタマに思い描くのは、
「事故にあわないこと」というよりも、
「事故にあうこと」です。
でも、私たちが抱いている本当の言葉の意味は、
「家まで何事もなく、無事に帰って欲しい」という、
友だちの安全を願う気持ちのはず。
だったら、
「家まで無事に帰ってね」
という肯定的な言葉のほうが、
「安全に帰る」ということをそのものを
意識させるのではないでしょうか。
成果を出している方の思考習慣を真似る
成果を出している方は、
「肯定的な言葉を使う」
という思考習慣があることが分かりました。
ほんの些細なことですよね?
これなら、私たちにもできそうです。
否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉を、
あなたも、少し意識してみてはいかがでしょうか?