クイズ番組と、自発的な仲間が多い職場との意外な関係
いや~、最近、急に涼しくなりましたね。
ここ3日ほどは、長袖のシャツを着て過ごしています。
朝晩は寒いので、
今週の頭ごろから、タオルケットから布団に変えました。
柔らかい布団はいいですね。
気持ちがいいので、
朝、なかなか布団から出られない日が続いています(笑)。
さて、今日も、
先日、とある企業さまでお話させていただいた、
『「自発的」な仲間を増やすヒント』
をお話したいと思います。
前回は、
「自発的ではない人が多い職場に起こる4つのストレス」
というお話でしたね。
【自発的ではない人が多い職場に起こる4つのストレス】とは、
- 指示・命令ばかりでやる気が出ない(指示・命令し続けられなければならない)
- 周りの人が自発的に動いてくれず、自分の仕事が一向に減らない。
- 協力関係がなく、職場がギスギスしている(雰囲気が悪い)
- 上司や周囲から評価されず(認められず)仕事がつまらない
でした。
「気づき」の仕組みが分からないと、
お互いが嫌な気分になるし、
「気づけない自分ってダメな人間なんじゃないか」と思うし、
職場の雰囲気が悪くなる・・・
この悲劇がずっと繰り返されてしまいます。
だからこそ
「気づく」ということは、どういうことなのか、
どうすれば気づきが起きるのかを知る。
そして、職場の中で、
自然と気づきが起きるようにしていく必要があると思うんですね。
今日は、
「クイズ番組と、自発的な仲間が多い職場との意外な関係」
と題し、
- 「気づき」とは、一体何か?
- どうすれば、気づきを起こし、自発的な仲間を増やすことができるのか?
を、一緒に考えていきたいと思います。
突然ですが・・・
「アハ!体験」という言葉をご存知ですか?
脳科学者の茂木健一郎さんがおっしゃっている言葉です。
茂木さんによれば・・・
「アハ!体験」とは、
何かを深く考えているとき、
「わかった!」とひらめいたその瞬間に、
脳の神経細胞がいっせいに活動し、
世界の見え方が変わってしまう。
それが、「アハ!体験」だとおっしゃっています。
茂木さんの言葉を借りて、
もう少し「気づき」についてお話します。
わからないで考えている時のうずうずした感じ。
そして、ひらめいた時の「ああ、そうか!」と緊張が解けて、
同時に大きなよろこびを感じる心の動き。
わからなくてもじっくりと考え、
ひらめきを育むことの大切さを、楽しみながら学ぶことができる。
そして、
「ああ、そうか!」が起こったとき、
世界の見え方が一瞬で変わる・・・。
みなさんも、その体験があると思います。
たとえば・・・
学生時代、同級生だった友だちの顔は思い出せるのだけれど、
名前がどうしても思い出せないとき、
「なんていう名前だったっけかな~」
確かに知っている感覚。
でも、それが分かるようで、分からない・・・。
うずうずした感じで考える。
そして、ふとしたきっかけで、
「ああ、そうそう、○○だ!」と思い出したとき、
なんとも言えない開放感とともに、
分かったことへのうれしさがこみ上げて来る。
感覚的には、こんな感じだと思います。
「ああ、そうか!」というひらめき。
これが「気づき」だと、私は考えています。
(ちなみに、ボクはこの「ああ、そうか!」という感覚を、
「無意識の意識化」と呼んでいます。)
「ああ、そうか!」の扱いにくい側面
前回のお話で、
『気づきとは、どちらかというと
「ひらめく」「ふと思う」「ハッとする」
という類のものだ』
そして、
『意識して「気づこう」と思ってもなかなか気づけない』
というお話をしてきましたが、
茂木健一郎さんは、次のようにおっしゃっています。
とても良いことなのですが、その一方で、この「薬」には、
扱いにくい側面もあります。というのも、
「アハ!体験は、いつ起こるか、予測はできないし、
コントロールもできない」という性質があるからです。リンゴを見たニュートンのようなひらめきが起きるまでには、
もしかすると千年も待たなければならないかもしれません。
そこで、誰もが手軽にアハ!体験に挑戦し、
ひらめきの瞬間を楽しめるようになるためには、工夫が必要になります。
そうです。
気づきは、いつ起こるか予測できないし、
コントロールもできません。
では、どんな工夫が必要なのでしょうか?
茂木さんは、こうおっしゃっています。
子どものころ、ともだち同士でナゾナゾを出し合った記憶はありませんか?
気づきに必要な工夫とは一体何か?
もう、お分かりですね?
そう、「なぞなぞ」です。
「なぞなぞ」というと、仕事上で使う言葉としては分かりづらいですね。
言い換えると、「問いかけ」です。
- 「これって、何だと思う?」と、問いかける。
- 頭の中では、これまで、見聞きした情報や、経験した情報の中から、「何だ何だ?」と考えはじめる。
- 頭の中でさまざまな情報が結びついたとき「ああ、そうか!」という気づきが起き、うれしくなる。
- 場合によっては、単なる結びつきではなく、インスピレーションのようなひらめきや、新しいアイデアであることもある。
問いかけは、「ああ、そうか!」を起こすきっかけになるわけですね。
ですから
「自発的」な仲間を増やすためには、
まるで、クイズ番組の司会者にでもなったような気分で、
- 「これってさぁ、どうしたらうまくできると思う?」
- 「○○さんって、いつも契約を取ってくるけど、何かポイントでもあるのかなぁ?」
職場の中で「なぞなぞ」を出せばいいのです。
そして、何かいい答えが出てきたとき、
「すごい!」
「それはいいアイデアだね!」
と褒めあう。
そうすれば、考えたことがうれしくなるし、
もっと考えたくなるでしょう?
「なぞなぞ」は、自発的な仲間を増やし、
理想的なチームに導くんです。
「なぞなぞ」が上手になるために
「なぞなぞ」を出す際、
実は、いくつか知っておくと便利なポイントがあります。
たとえば、会話の流れとか。
先日、企業研修でおじゃました会社さまでは、
「自発的」な仲間を増やす7つのヒントとして、
次のお話と演習をしてきました。
- 「気づき」を起こすために必要なこと
- 「気づき」が多い人の3つの特徴
- 仲間の「気づき」を強化する仕掛けを作る
- 仲間の「気づき」が起きない場合の対処
- コミュニケーションの達人の特徴
- 「気づき」の流れをつくる会話の4ステップ
- 「気づき」の会話で注意する5つのポイント
自発的な仲間を増やし、
理想的なチームに導く「なぞなぞ」は、
私も大好きな分野なのですが、
ブログで、同じテーマで書き続けると、
お読みのみなさんも飽きてしまうでしょうね。
大好きな分野だけに、すべてをお伝えできないのは残念ですが、
次回以降は、この中から、ポイントを絞ってお話ししようと思っています。
次回は、7つのポイントの中から、
「コミュニケーションの達人の特徴」
について、お話しします。
追伸1:
今回、茂木健一郎さんの言葉は、
こちらのサイトより引用させていただきました。
「アハ!体験」を体験できる画像や動画がありますので、
気づきの楽しさを体験してみてくださいね!
追伸2:
こちらの本の
第4章「みずから気づき行動できる仲間を増やそう」
でも、問いかけの方法について触れています。
「職場がツライ」を変える会話のチカラ
参考にしてくださいね!
どんなことが書かれているのか?
目次の詳細は出版社さまのサイトでご覧いただけます。
追伸3:
自発的な仲間を増やす企業研修について、
もっと詳しくお知りになりたいという方は、こちらからお問い合わせくださいませ。