【新聞掲載】うつ病―今、職場に求められていること #joetsu
新潟県の上越地方にあります新聞社上越タイムスで、毎週月曜日に「NPO PRESS」というコーナーがあり、2010年1月から「あなたのチームが一つにまとまるコミュニケーション術」という連載をしています。
9/27(月)に、「うつ病―今、職場に求められていること」という記事が掲載されましたのでご紹介しますね。
読みづらいと思いますので、寄稿時のテキストを貼り付けておきます。
あなたのチームが一つにまとまるコミュニケーション術
【うつ病―今、職場に求められていること】
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あなたは、今、仕事がつらくありませんか?
近年、うつ病や自殺者の増加が大きな社会問題となっています。うつ病は8人に1人とも言われ、自殺者は12年連続で3万人を超えています。あなたの周りや職場の中でも、様子が気になる方がいらっしゃるかもしれません。
これらの問題に対処するため、政府では、企業や事業所が実施する健康診断に精神疾病を早期に発見するための項目を盛り込む方針だそうです。
精神的疾病を早期に発見するのは確かに大切ですが、著者がもっと大切だと思うのは、精神的疾病に「なった後」ではなく、「なる前」の対応です。たとえば、歯を健康に保つために検診も大切ですが、もっと大切なのは、歯を磨くことのはずです。
著者自身、実は仕事のプレッシャーで抑うつ状態になった経験があります。仕事へのやる気を失い、将来に希望を持つことができず、潰瘍の薬を飲みながら悶々とした日々を過ごしました。
そのような私を救ってくれたのは、病院ではありませんでした。「近くにこのつらさを分かってくれる人がいる……」話を聞いてくれる上司や仲間の存在でした。
社員を失うことは、職場にとっても仕事の段取りが変わり、大変です。だからこそ、当事者だけの問題にせず、職場のリーダー層や周りの関わりが大切です。特別なことではありません。「最近、元気ないようだけど話聞こうか?」と声をかけ、話を聞いてあげればいいのです。
また、「最近、なんかうまくいっていないな」と思っているあなた。いきなり心療内科や精神科にはなんとなく行きづらいですよね?まず、あなた自身の本音に耳を傾けてあげてください。そして、あなたの本音を話せると思える人に気持ちを伝えてみて下さい。それだけで、ずいぶん違います。
この問題を解決するために、「しごとのみらい」というNPO法人を設立しました。労働者にとって、仕事が楽しいものになるよう、社員のやる気や心の問題に悩むリーダー層や、働く皆様のお力になれれば幸いです。
今回で、この連載は終了になります。これまで、お読みいただきましてありがとうございました。皆様の職場が、より働きやすい職場になることを願っています。
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竹内義晴
人財育成コンサルタント
「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者
9回にわたり連載してきましたが、今回の記事で連載も終了となりました。
これまでお読みいただきましてありがとうございました!