電気自動車が社会を変える
昨日、NHKのクローズアップ現代を見ました。
「電気自動車が社会を変える」
というテーマで、各自動車メーカーの取り組みや、自治体の動きが紹介されていました。
以前、自動車のCM「エコ替え」はエコか?という記事を書きましたが、最近、エコに関する話は「全体的に考えると、それは本当にエコなのか?」と斜に構えてみるクセがついています。たとえば、番組内での「電気自動車は二酸化炭素が全く出ないんです」との説明に、「油を燃やして発電すれば、二酸化炭素は出るじゃないか」というような(笑)。充電には風力やソーラーなどの自然エネルギーの活用が検討されているとのことで、それなら確かに二酸化炭素は出ないですね(苦笑)。
番組内でとても興味深かったのは、電気自動車そのものに加えて、インフラの整備について。京都では、自治体と企業が協力して、観光地に充電スタンドを設けたり、沖縄ではレンタカーを電気自動車に変えて、風力や太陽光などの自然エネルギーと組み合わせることで充電することを検討中とのこと。実際に車が走るためにはインフラ整備が重要ですからね。社会のインフラ整備まではじめる試みは、「本腰を入れる人が増えてきたんだな」という感じがしました。
また、車を使わないときには、ソーラーパネルで充電した電気を自動車に蓄電して家庭で使うなど、社会のあり方まで変えようとしている構想にはびっくりしました。
日本は電気自動車やソーラー発電などの技術で最先端を走っていると思います。社会が変わるにはコストや法整備など、いろんな課題はあるとは思いますが、社会の構造が変われば新たなビジネスも始まるわけで、柔軟に発想することはとても大切だなぁと番組を見て思いました。
景気刺激策として車の買い替えを促すようにお金をばら撒くのもいいけれど、電気自動車やインフラ整備など、産業も生まれ、次世代への投資につながるようなことにお金を使えばいいのにな~。