ワークライフバランスを考えない…という考え方
以前、長谷部貴美さんがお書きになった「ライフワークバランスの先にあるもの」という記事を拝読して刺激を受けました。
「ライフワークバランスというのは一体何か?」…私の理解では「仕事と生活のバランスをとることがよいことなのだ」なんですが、私個人をワークライフバランスで考えてみると、著しくバランスが取れていないと思うんですね。
いっつも仕事のことを考えていますし、夜中1時に一緒に寝ている娘のキックで目を覚ましたのをきっかけに、「ちょっとメールでも見るかな」と思ったら最後。朝まで仕事をしてしまうことがよくあります。土日も平日も関係なくメルマガを書いています。けれども、それが嫌なのかというと決してそうではなく、仕事が生活の一部という感じ?楽しいからやっている…という感じなんです。
「だから、みんなももっと仕事のことを考えましょう!」という気はもちろんありません。自分がサラリーマンSE時代のことを考えてみると、常駐先での残業、プレッシャーで胃が痛くなる毎日。早く帰りたくて帰りたくて…という日々でしたしね。「ライフワークバランス」という言葉を聞いたのもちょうどSE時代だと思うんです。「そうだそうだ!ライフワークバランスだ!」と思いましたもん。
当時のことを考えてみると、自分を何か(会社、常識など…)に合わせていたのかもしれません。だから、仕事と自分のバランスを考える必要があったのかも?
今は、あえて仕事を生活を分けなくていいじゃないかと思っているんですよね。バランスを考えるのがひとつの方法なら、バランスを考えなくてもいいようにするにはどうすればいいのか?ということを考えるのもアリなのではないかと。自分を何かに合わせないようにするためには、自分で何かを作っていかなければなりません。それは、パワーもいりますし、覚悟も入ります。こんな考え方はマイノリティだと思いますので、すべての人に薦めようとは思いません。
けれども、今は個人でも表現したり、創造したりするためのツールが何でもそろっている時代です。いろんな業界で変化が起きている今、目の前にあることを一生懸命こなしながら、「本当の自分は何をしたかったんだろう……」と自分と向き合ってみる。そして、できることから表現してみる。それには、ちょうどいい機会なのかもしれません。