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ビジネスをアートする?!社会をアートする!?コミュニケーションアートから見た時代の新潮流

ライフワークバランスの先にあるもの

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ライフワークバランスという言葉が、正直以前からしっくりこないのです。

「私と仕事どっちが大切なのよ~~~!」と言われても困るんだよな~それって比べるものじゃないしな~だって仕事も楽しいんだもん・・・きみのことも大切だし、この前だって楽しい時間過ごしたじないか・・・っていうかぼくが楽しく仕事しているのが気に食わない?・・・きみも楽しく仕事をすればいいじゃないか・・・できない?それって誰かのせいなの?・・・内戦勃発(笑)

20年前から人から相談を受ける立場が多かったので、言う側にも言われる側の気持ちも聞いてきました。そんな時は自分も言われているような気分になって、痛い気分になったものです。

一度、言う側の女性に「あなたを誰も幸せにはしてくれないのですよ。自分がどうしたら幸せなのかは、どんなに大切に思ってくれている人でもわからない。自分しかわからないのだから。つまり精神的な自立をしないとなんだよ。」という主旨を伝えたら、冷たい人だ!信じられない!となじられたこともありました。(笑)ちなみに最近は男性側が言う立場になることもあります。

「ライフワークバランス」というのは、誰もが働き方、生き方を考えなくてはいけない転換期において、とりあえず作った言葉のような気がします。

あたりまえのことなのだけど、一度名前をつけてあたりまえを認識するって感じです。

実は、私の中では、社会的起業家、企業の社会的責任(CSR)、持続可能な社会(サスティナブル)、エコロジー・・・としっくりこない言葉が山盛りです。

だって「それって、あたりまえのことじゃ~ん!!!!!!」(言っちゃった、笑)

社会的に責任を持たない企業・・・社会を考えない自分だけ儲かればいいという起業家・・・持続不可能な社会・・・みんな悪い冗談だったに違いありません。

どうでしょう。あたりまえだということを前提にその先にあるものに名前をつけるっていうのは。

私の中では「ライフワークバランス」の先にある言葉は「クリエイティブライフ」。

クリエイティブの定義をここですると長くなるのでしませんが、クリエイティブライフとは「仕事もプライベートも人生すべてが自己表現の場、人生にはこれが幸せという答えのないけど、どんな場でも常にそれに向き合って、自分を表現し、社会の中で切磋琢磨し続けることを『楽しむ』人生、変化を恐れない人生」

それって確かにパワーがいること。でもそれはとても柔軟で、どんな時代の変化でも生き抜く力があります。どの国でも、どの組織でも、働く業界が変わっても通用します。

P1150962うちにはもうすぐ一年になる新卒のインターンシップの女性がいます。入社時の彼女はおせじにもやる気に満ち溢れているとは言えない、打っても、押しても、引いてもまったく響かない人でした。そんな彼女が入社2ヶ月後の6月に自ら決めた目標が「いきいきライフ」。まだ何がしたいのかわからないけど「いきいきライフ」を生きることを決め、毎日毎日それを基準に選択し続けると宣言しました。

そんな彼女は言葉通り「いきいきライフ」を進んでいます。もちろん仕事もがんばっています。代替できない存在になりはじめています。私自身も彼女の成長をサポートすることを通して、「クリエイティブライフ=いきいきライフ」という言葉に魂を吹き込むことができた気がしています。

3月末には彼女が4月以前の就活時の意識から、どんな12ヶ月の変化をしてきたのかをまとめた成長日記を仕上げてもらう予定です。 彼女ブログからその独特のキャラを感じている方はみんな楽しみにしていますし、できれば出版したいと思っています。

これからますますひとりひとりの「クリエイティブライフ」が社会を心豊かにしていくに違いありません。

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