スクロールホイールを回す方向
PCの操作にキーボードとマウスが不可欠なのはユーザーインターフェイスがウィンドウシステムになって以来の話で、元をたどると1960年代末頃に今のマウスの形に非常に近いものがドイツの当時のAEG-Telefunkenから出てきて、その後1970年代前半の当時のXEROX Altoというシステムでアラン・ケイ氏がデザインしたホボ今の形のマウスが出てきたと記憶しています。でも間違っていたらごめんなさい。
残何ながら私自身はその頃のシステムを見たことがないのですが、少なくとも1983年に出たApple Lisaに... 多分1984年頃にたまたま触れる機会があって、これにマウスが付いていたのは覚えています。Lisa自身は日本で正規輸入されてなかったと記憶してるのであれは並行モノだったのか何なのか、ここはよく覚えていません。でもそれがマウスの実物を最初に目にした瞬間で、今のMacの前のMachintoshの更に前の時代の商品ですね。記憶が正しければ当時住んでた神戸にあったCANON ZERO-ONE SHOPで出たばかりのMachintoshの近くに置いてあったんですが、何しろ乗用車1台くらいの値段の機器をバイト代の全てが三宮のガード下での飲み代とガソリン代に消えていた貧乏大学生の私に手が出るわけもない世界でした。でも「へぇ、これが雑誌とかで見るマウスの実物なんだ」と思った記憶があります。
その後、色々あって結局Apple社の製品を自分のものとして所有したのは去年買ったWiFiモデルのiPadが初めてという人なのですが、とりあえず大昔にそんな出会いがあったのはよく覚えています。
そんな私はトラックボーラー
これは何度か書いてますが、実は私自身は少なくとも2002年くらいからずっと基本はトラックボールな人です。それもマイクロソフトのトラックボールエクスプローラーという、既に記憶が正しければ2006年に絶版になった人差し指と中指でビリヤードのボールくらいの大きさのボールを転がすトラックボールから入って、でも他に乗り換えるモノが無くて2019年くらいまではずっと使ってました。
なぜ2019年までというのを覚えているのかと言うと、実はこの年に同じく人差し指と中指でボールを転がすELECOMさんのHUGE TrackballというモデルをAmazonで買って乗り換えることに成功したおかげで、購入履歴もそう記録されてます。
でもそれまでは既に絶版となってたトラックボールエクスプローラーが壊れるのが怖くてヤフオクで完動品を探しては買い込む生活をしてて、実際に壊れて取り替えたことが何度もあり、今でも手元に完動品と壊れたジャンク含め都合6個くらい持ってます。
そうなんです。今でも捨てられずに持ってます。
でも流石に使わなくなったのでヤフオクで出せば誰か買うかな?とか思ってるんですが、まぁそれはそれ。
で、前置きが非常に長くなりましたが、実は今日のお題はそのトラックボールとマウスに共通するスクロールホイールの話です。
実は私、新しいPCを手に入れるとまっさきにスクロールホイールの動作方向を変えます
スクロールホイールは特殊なモノを除くと親指で回すものとマウスのボタンの間にホイールを回すものと大きく二種類あると認識してるのですが、実は私の場合、手前に転がすと画面が下にスクロールする設定で使います。これ、例えばWindowsだと標準設定の逆なんですけど、たしかMacでも設定で「スクロールの方向:ナチュラル」のチェックを外して上から下にホイールを回すと画面が上から下にスクロールするようにしていた記憶があります。
私、これじゃないと気持ち悪いんです。
いつからこの設定にして使ってるのかは既に定かではないのですが、多分前記のトラックボールエクスプローラーの頃からだと思います。
でも、何が違うんだろう?
何を動かそうとしてるのかという根本的な理解の違い
私の場合、スクロールホイールを手前に転がすとウィンドウの中のテキストなりWebの画面なりが上の方に移動します。これ、以前に自分で整理してみたんですが、要はウィンドウの中に表示している部分は壁のように固定されていて、それを覗く「窓」を下に移動させてるんです。ホイールの回転方向と自分の視線の動く方向が同じで、ホイールを下に動かすと新聞やポスターを上から下方向に視線を落として眺めるような感覚です。でも画面のウィンドウは動かず単にウィンドウの中のコンテンツが上方向に移動しているイメージです。
でも一般的な初期値としてはスクロールホイールを手前に転がすとウィンドウの中身は上から下に移動します。これはウィンドウを固定して中にあるコンテンツを回転方向に引っ張っているイメージかなと理解しています。
これを自分の中で咀嚼すると、自分の場合には「コンテンツが固定で自分の視点=窓を動かす」という形、方や標準設定は「自分の視点=窓が固定でコンテンツを動かす」という形と理解してます。
なぜこうなっちゃったのかはよく解りません。
でも、こうじゃないと気持ち悪いんです。
ちなみにこの設定とトラックボールの組み合わせが私の使うPCを誰かが触ることから防いでいる事実
いや、別にそれが目的じゃないのですが、世の中的にはやっぱりマウスしか使ったことがない方が大半なので、何かの拍子に私のPCを触ろうとしてトラックボールを物理的に動かして「ポインターが動かん」とおっしゃった方は多分星の数ほどいらしゃいました。更にスクロールホイールを回して想定と逆に画面が動いてパニックになった方も数知れません。いや別に私からザマァ見ろとかそんな酷いことは言わないんですけど、触ろうとした人に「ちょっと難しいですよ」くらいは言ったりします。でもその結果「なにこれお前謎すぎ」と言われることは多々ありました。
こういうユーザーインターフェイスの本当に細かいところを弄り始めると一種のオタク扱いされることもありましたけど、でも自分自身が快適に目の前のPC(Macも含む)を使う上では大事なんじゃないかとなんとなく偉そうに思ったりはしています。
でも、なんでスクロールホイールの設定をこうしたのか、それは何時からなのか。
今となってはさっぱり解りません。