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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

Facebookの株価がモゴモゴってのをどう眺めるか

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多くの方がご存知の通り、NASDAQにFacebookが新規上場したものの、株価が38ドルの公募価格を11%ちょっと上回る42.05ドルで初日を終わり、上場二日目には公募価格をも下回ったという状況にあります。時価総額自体は1000億ドル前後を推移していてこの規模自体は大したものな訳ですが、市場の期待やら思惑やら何やらを下回る状況になっています。

もちろん上場から数日しか経っていない状況で全てを判断する必要はありません。とはいえ誰かしらの期待を裏切ってるのは事実。その事実だけは間違いないし、新規上場の歴史上1つのエピソードとして語り継がれる類の事象になるのは確実じゃないかと思っていたりします。

 

因みに私自身は株取引の専門家ではありませんが

株価というのは企業の業績や状況に関する評価の尺度のひとつであるという認識は強く持っています。もちろん、企業の中や業界の中の空気と市場というフィルターを通して見られているモノが違うと感じるのは良くある話ですし、短期的に何らかの事情によって株価が動くのは例外ではありませんから、株取引で生計を立てているわけではない私の場合にはその株価の動きに一喜一憂することはありません。あくまでも市場に存在するその「企業」を評価するひとつの指標であり、私にとってはそれも比較的長いレンジで眺める指標であるという認識を持っています。違うでしょというご指摘もあるかとは思いますが、私自身は私自身としてそう捉えています。ということを踏まえつつ…

 

この株価の状況は一体何が悪いのか、誰が悪いのか、そもそも想定した有るべき姿は何なのか

Facebook自体の収益モデルをどう評価するの?とか、モバイル端末でのアクセスが増えると広告収入が減るなどの話もあったりしますがそもそもみんな広告を見るの?とか、NASDAQのシステムがヘマをやらかして初日の価格形成の動きを壊したらしいとか、幹事会社は何をやってるんだよとか、上場前から株を保有していた人たちが大量に売りに出たという噂とか、そもそもそういう人が初日にいきなり売り浴びせるのってどういう評価をしたら良いの?とか、直前に売り出し株数を吊り上げすぎだよとか、業績の実態と市場の評価が乖離してるんじゃないのか?とか、アクティブユーザー数なんて怖くて誰も言い出せないんじゃないのか説とか、なんとかかんとか。もう本当に上場数日にして色んな話が飛び交っていて、とりあえず日経なりWSJなりFTなりといった経済系メディアに限定して眺めているだけでもそれなりに色んな景色を眺める事が出来て楽しいなぁと思ったりはします。

因みに単なる一人のFacebookのユーザーとしては、自身の依存度は低いとは言え企業としてそれなりの期間生きながらえて私自身がそれを無料で使い続ける事が出来れば良いんだよと軽く思ってるのは事実です。とはいえ、その一方でIT業界やらネット界隈全体を眺める上での「ひとつの企業」として、あるいは「ソーシャルな世界でのプラットフォームビジネス」としての評価っていうのは別にあったりします。

 

ところでFacebookって何の会社なの?論、そしてどこに行くつもりなの?論

そういえばFacebookという企業自体、あくまでも私見なのですが、私はFacebookはプラットフォームビジネスをやっている企業と言う理解をしていて、それとは逆にFacebook自体がビジネスプラットフォームであるという理解を出来ないんですが、ここらあたりはどういう立ち位置で眺めるかと言うところに尽きるんじゃないかと思います。あくまでも私見ですし、諸々異論はあるかと思うのですが、今回の市場の反応を見ると株価がモゴモゴなのはFacebookへの市場の評価は同社のビジネスの将来性を云々してたんじゃないんだよきっと、的な思いを抱いてしまったりします。

もちろん、新規上場直後の数日で評価を決める必要はありません。時価総額が1000億ドルに達しようと言う企業の評価を私ごときが断言する事もできませんし、そもそも私が触れる事が出来る非常に狭い観測範囲で見える状況が市場全体を代表しているとも思いません。とはいえ、あくまでも長年に亘ってITやら通信やらネットの界隈の末席を暖めてきた身としては、それなりに色々と思うところではあります。

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