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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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スペイン南東部で現地時間の11日の午後7時前にマグニチュード5.1の強い地震が発生したとの報道があり、震源地近くでは建物の崩壊による死者が出ているとの状況です。スペインのあるイベリア半島自体はその大部分が比較的古い地盤で構成されているので比較的地震が少ない地域なのですが、南部とピレネー山脈付近については半島生成の過程からも地震が他の地域に較べて地震がおきやすい地域と言えるのですが・・・

 

そして出てくる予知話

実はこの地震に先立って、ヨーロッパ、特にイタリアで過去の地震をホボ完璧に予知した地震学者の予知情報に基いて大混乱が起きていました。ラファエレ・ベンダンディ氏という1979年に86歳で無くなった地震学者の予言なのですが、何しろ1923年にイタリア国内で起きた地震を2日違いで「的中」させ、時の政権を握っていたムッソリーニから勲章を貰ったという人物。

で、このラファエレ・ベンダンディ氏の予言に2011年5月11日に地震が起きるというものがある、という話がネット上で広まったお陰で、イタリア国内で欠勤する人が続出したり、商店が休業したりといった騒ぎになっていました。

そしてその予言が半ば的中したような形でスペイン南東部での今回の地震。これを偶然と考えるのか予言が当たったと考えるかは人それぞれだとは思いますが、確かに地中海沿岸で地震が起きたのは事実。

参考記事:
【こぼれ話】11日にローマで大地震=「学者が予言」のうわさで多くの市民が脱出(時事ドットコム 2011/05/11-12:18)
地震予言、半ば的中?=ローマ空騒ぎ、スペインで現実に(時事ドットコム 2011/05/12-12:04)
ローマは消滅しなかった――大地震の「予言」で住民パニック (CNN.co.jp 2011.05.12 Thu posted at: 13:14 JST)

 

もちろん地震の予知というのは非常に難しい話であるわけで

これを引き合いに出して東海大地震がどうのこうのと言う気は無いのですが、少なくとも地殻変動の大きな流れの中で地震が起き易いと思われる地域があるのは事実。ただし一体何が直接の引き金になって個々の地震が起きるかというのとは別の話だというのも事実。

でも、実は地震の予知については過去から色々言われてるもうひとつの大きな問題があるんですよね。え?何かって?

 

予知情報を公の機関が裏付けるなどしたときの社会的な混乱に対して誰が責任を取れるのか

たとえば東海地震については観測機器の展開と併せて地震予知連絡協議会という公的に拘束力を持った機関があるわけです。ここでの予測に基いて国が動くというシステムが出来ている訳ですが、そこでの判断、つまりたとえば「間もなく大きな地震が発生すると思われます」という判断がもたらす経済環境への影響を本当に国として、自治体として担保できるのか、更にはそれを受けた企業や個人はどうなるのか。もっと言うとそれが結果的に「誤報」となったときに誰かの責任問題になるのかどうか。

私自身の考えで言うと、たとえ「誤報」であったとしても何かしら事前に規定した予兆が観測された時点で一定の警告は出すべきだと思っていますし、それによって発生する何らかの損失は社会が甘受するべきリスクだと思っています。だからと言って原発を全部止める事ってどうよという話もある一方、「これで原発を全部止めるキッカケになってウマー」的な主旨の発言をされる方も当然いらっしゃる訳で、この動きが今後数年の日本の経済状況や夏の暑さの乗り切り方等とどうバランスを取るの?とか、そもそもいきなり要請するってどうよとか、良く考えると震災復興関連会議ってのは首相の私的諮問機関でしょとか、まぁ色々と話題は尽きない状況にあるのが正に今。

 

そんな中、誰もが間違いなく共有しなくてはいけないのは、今後も必ずそれなりの規模の地震はくるであろうというコトと、今日本は嘗て経験してこなかった種類の国難に直面しているというコトだと思っています。でも世の中全員が同じ考えを持っている筈も無く、同じ方向を向いている筈も無く、そのあたりのバランスを誰がどう取るか。非常に難しい問題です。

 

bibendum_iwa

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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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