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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

身の回りを見渡して、自分や自分の家族にとって何が本当に必要なのかを考えてみるゴールデンウィークと「失われる10年」論

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いや、別にそんなに難しい話じゃありませんし、別に深刻な話とかでもありません。単にこのゴールデンウィークは諸般の事情により余り遠出をせず近所のお散歩がメインになりそうな雲行きなもので、どうせ家に居る時間が長いならやることは一つ。片づけでしょう、ということで身の回りの色んなモノの山とか塊とかを順番にやっつけて行く訳ですが…

 

まぁ普通に色んな余計なモノがあるわけで

数年前まで宝物扱いだったのに今となっては使いどころのないモノっていうのが結構あったりします。好みが変わって「これはもう要らないな」ってのも当然あります。でも実はそういう状態になったのは昨日今日の話ではなく、もっと前からそういう状態であったことを自分自身は良く判っています。でも、なんだか捨てられない。

いや、そういうのは捨てよう。

気に入っていたはずの洋服もありますし、作りも良くて10年以上前から着続けているコートとかもあったりします。当然のようにここにも捨てられないモノがあったりしますが、良く考えると最後に袖に腕を通したのは何年前だろうかと思い出すのも難しい。体型の問題とかは幸か不幸か全然なくて少なくとも過去25年殆ど同じサイズの服を着てるんですが、デザインやらなんやらの流れが今とちょっと違う奴ってのは、どうしても着にくい。ならば古着として息子に引き継いでもらってですね…ってあんた一体何年クローゼットの錘にしてるんですかという話が頭の中を堂々巡りし始めてこれこそ一体何年たってるんでしょうという話。

いや、だからそういうのは手放そう。

 

ところでそれって持ち物だけの話?

当然ですが、そんな狭い話ではないはずです。いや別に「全てを捨てて旅に出よう」みたいな話ではないし、諸々の流れから世の中の縮小均衡に備えようぜみたいな話でもないんですが、いわば強制終了してしまったBefore3.11とは違う視点でAfter3.11の世界とモノを見てゆく必要はあると思ってるんです。

いや、頑張って元に戻すんだし、この辺は何も変わってないし、別にいいじゃんって?

それが本当だと素晴らしいと思うんです。でも、多分Before3.11とAfter3.11って違う世界になっちゃってると思ってるんです。実はそこに装置産業だから見える部分ってのがあるんじゃないかと思っていたりもしますが、それは多分その人の立ち位置や立場、そして業種業態などによってそれぞれ異なる視点を持っているはずで、そこから見えるものが他の人とは違って当然なんで、ワタシがエライとかそんな話ではないと思っています。

ただ、After3.11というモノをどれくらいのスパンで考えて、その中で取るべき自分のポジションやその先での自分の姿を考えるには或る意味ちょうど良いタイミングのゴールデンウィークじゃないか、と思っています。ってことで、身の回りのモノやらなんやらを色々と眺め直して本当に近くに置いておきたいモノともう手元に無くても良いモノを仕分けし、手放すものは捨てるなり誰かに譲るなり。

 

別に人生の整理をする訳じゃないですが、3.11が「失われる10年」の入り口になっちゃうんじゃないのかなという事がどうしても気になってるんですよ。色んな人と話をして、色んな所の状況を聞いて、身の回りで起きてる事や自分の属する業界や産業の状況を見てみて。

いや、だからといって物事を悲観するだけでは無いんですけどね。

 

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