Kindleがディスカウントストアのターゲットで買えるようになるということ
amazonのKindleはいわゆる電子ブック。そもそもの氏素性はiPadとは異なります。それをamazonが書籍のデータと共に売るというところにひとつの大きなビジネスモデルがあるわけですが、ついに直販だけではなく店頭売りが始まるようです。
全米で1740店舗を展開するターゲットの店頭で買えるというこの話。元々書籍のデータ自体はダウンロード販売ですから、買う人が何かしらネットワークに繋がるインフラが無いと使えないわけですが、amazonのサイトだけが唯一の販路である以上、ユーザーへのリーチには自ずと限界があるわけですよね。
オンラインが主戦場のamazonに見える自らが規定した市場のサイズとリーチ
で、買ってからはオンラインで書籍データは買ってねという部分はあるにしろ、店頭を含め複数の販路でガンガン売りまくってるiPadの状況を見ているとヤッパリこれは不味いよね、というコトで始めたのかなと思ったりします。
まぁ最終的に書籍のデータが売れたら良いんだろうからと思う反面、HardwareとしてのKindleを売る部隊もamazonの中には居るわけで、iPadやiPhone用に無節操にデータだけ売られても困るよという事情も何となく見えてきます。
- ハードウェアの部隊から見るとソフトウェアは何でも良いよという立場。
- ソフトウェアの部隊から見るとハードウェアなんて何でも良いよという立場。
- 両方がある一定のバランスで売れてくれないと困る経営の立場。
凄く乱暴に分類するとそんな図式が見えてくるわけですが、売る側に居ないというお気楽な立場からすると、何であれ選択肢が広がるのって悪い話ではないよね、という風な受け取り方が出来ます。一応。
え?何で一応かって?いや、そのあたりのカニバリが最終的に市場の中でのプレイヤーを減らすところまで突っ走ってしまうと最終的に選択肢が狭まるので、あまり極端にならないで欲しいなという思いがそこにチラッと・・・いや、そんな業界や商材が意外とあるもので・・・