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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

【週末ネタ】 あの~、液晶が点いてないんですけど大丈夫ですか?(デジタル一眼レフ編)

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ちょっと前にデジタル一眼って、どこまでを指すの?というエントリーを書いたのですが、それに絡んでちょっと面白い(といっては失礼ですが)事件に遭遇。お手伝いしているボーイスカウトの上進式での出来事。冷静に考えると確かにそういう反応になるんだろうけど・・・

 

上進式ってのは、いわば進級みたいなもんですね

団によって微妙に違ったりするのですが、ワタシがお手伝いしているボーイスカウトの団では年度が9月から始まります。そのタイミングでビーバー隊からカブ隊へ、カブ隊からボーイ隊へ・・・とそれぞれの年齢に応じて上がってゆきます。このセレモニーが上進式。ちょうど幼稚園から小学校へ、中学校へと上がって行くイメージです。

ま、それはどうでも良いのですが、そのセレモニーでいつもどおり写真撮影担当としてバタバタと動き回っていたのですが、全部終わって解散したあと、みんなが帰る前に記念撮影しようという話に。機材はいつものNikonのD300。典型的な「デジタル一眼レフ」です。

 

デジタル一眼レフの液晶ディスプレイの役目

一眼レフですから、基本はファインダーを覗き込んで撮影します。液晶ディスプレイは付いていますが、役割は撮影した画像のチェック。機能としてファインダーを使わずに普通のデジカメのように液晶ディスプレイで絵を確認しながらの撮影も出来ますが、それはそれで面倒くさいのでワタシはその機能は使いません。

ファインダーを覗き、シャッターを押すと撮影された映像が液晶ディスプレイに表示されて、そこで確認。10秒くらい経つと自然に消灯。

これが基本的な使い方なのですが・・・

 

あの~、液晶が点いて無いんですけど

とりあえず必要な人に一箇所に集まってもらって「はい、撮りますよ~」と何度か設定とか微妙に変えつつ撮影。そのうち「自分が入ってないじゃないですか~。誰かに代わってもらって一緒に写ろうよ」という話になり、ふと振り向いたところに一人の男性が。

「すいません。オートフォーカスだし、とりあえずココでシャッターだけ押してもらえますか?」
「あ、いいですよ。しかし、大きなカメラですねぇ」
「ま、押すだけですから」

ということでカメラを手渡し、並んでる列の中に。すると、カメラを預けた男性がカメラを眺めて少し困ってます。

「どうしました?」
「いや、液晶が点いて無いんですけど電源入ってます?」
「大丈夫ですよ。そのまま押してください」

実はこの時点で何を困っていたのかを理解していませんでした。が、直ぐに気が付きました。

「そうか。ファインダーを覗く習慣が無いんだ!」

確かに男性、ビデオを撮影していたのですが、同時に持っていたデジカメは、いわゆるコンパクトデジカメ。ファインダーを覗くなんて習慣が無いわけです。デジカメ(あるいはカメラそのもの)とは背面の液晶の画面を見ながら手を伸ばしてカメラを前に掲げて撮影するもの、という意識だったんだと思います。実際にシャッターを押したら画面が表示されて驚いて、そのあと液晶が消えて更に驚いて、でも撮っていただいたあとにカメラを受け取って画面に撮影した写真を表示してチェックしながら「ほら、ちゃんと写ってます。ありがとうございます」とお礼を言ったのですが、やっぱりなんだか腑に落ちない表情。

ふむー

 

同じ目的、違う使い方

これまた以前にエントリーに書いたことがある音響機器周りの話(ワタシの家の音響機器は殆ど業務用のお下がりです)でもそうだったのですが、同じ音楽を聴くための操作が全然使い方が違うんです。仕組みがわかっていればそれほど難しくは無いのですが、簡単に操作できるようにしてある一般向けの機材、音響機器であったりカメラであったりビデオであったりというモノにしか普通の場合触れることは無いですから、やたらとスイッチの類が一杯ついた機材を持たされて「ここだけ押してくださいね」と言われても、なんだかよくわからん、という話になっちゃうよな、と改めて認識。ここで思い出すのが、これがまた自分の電車の改札の通り方が解らない!という以前のエントリーに書いたこと。

「わかっている人には、わかってない人が何をわかっていないのかよくわからない」

何時まで経っても、これは真実であるな、と思った次第です。

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