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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

プロのクライアントという意識

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マーケティング・コミュニケーションやプロモーションと分類される仕事は一人では出来ません。社内や組織内は当然ですが、そこに必ず社外・組織外の力を借りる必要があります。頼む側と頼まれる側という言い方が出来るのかもしれません。でも、本質的には同じ目的に対して役割を分担して進んでいるパートナーであることが、あるべき姿だと思っています。


誤解を恐れずに言うと「業者意識」からパートナーシップは生まれないと思っています。

お前は恵まれているんだよとか色々言われてしまうかもしれませんが、私の場合、いわゆる「頼む側」を長くやっています。2年ほどインハウス・エージェンシーに出向、そして1年ほど海外のイベント・エージェンシーに出向して事実上「頼まれる側」にいたことがありますが、基本的には「頼む側」、いわゆるクライアントの立場が長いのは事実です。確かに頼むには頼むのですが、基本的な姿勢として依頼する側として果たさなければいけない役割と、頼むからには果たすべき義理が存在すると思っています。「業者に投げる」という意識は嫌いです。

だって、自分には出来ないことを実現してくれる「プロ」に仕事を頼むんですから。


パートナーといえる、思える人と仕事がしたい

プロに仕事を頼む以上、その人、その会社に期待するところがあるわけです。全てのことを自分自身で全部できればよいのですが、そうも行かず、もっと良い方法を考えられる人、もっと上手く出来る人、もっと良いで実行できる人が居るわけで、そういう人の力を頼る。同じ目的や目標実現の為に担うべき役割を担当して一緒に突き進む。単に語感の問題かもしれませんが、そんな風に一緒に仕事をする人を「業者」と呼ぶのは私は大嫌いです。百歩譲って「お取引先」。でも、なんか違う。

だって、ある意味運命共同体となって欲しいんですから。


パートナーと思われたい

自分自身に常に言い聞かせているのが、「そのプロジェクトで、その仕事で自分が果たすべき役割は何?」ということです。偉そうに「クライアント様であるぞ」とふんぞり返っていても良いのかも知れませんが、信条とは相容れません。もちろん仕事をお願いする以上、正しく意向を汲んで欲しいし、目的意識や問題意識は共有して欲しい。だから色々とお話をするし、資料も作る。でも、それが出来ないとすれば、上手く行かないとすれば、それは結局最後には頼む側の説明責任に帰すると思っています。理解してもらうように話をしていない。解ってもらう努力をしていない。もちろん「だからさぁ!」と言いたくなることもありますが、それでも解ってもらえる様に話をしていないことも原因の一つであると思っています。

次の機会にまた一緒に仕事をしたいというキモチ。他にも色々と評価軸はあると思いますが、実はこれって結構本質的なクライアントへの評価のような気がします。であれば、そう思われたい。常に忘れちゃいけない事だと思っています。

「お前はずっとクライアントなんだろ?良い目してるんだからさぁ。何カッコつけてるんだよ!アホが!」などと言われては元も子もないのですが・・・そうやって突っ張って社内や組織内の関係者に「お前はどっちの立場でモノを考えてるんだ!」と怒られることが良くあります。そういう時、その場で「どっちの立場でもなくて、一緒にモノを作る立場です」と説明しても火に油を注ぐことにもなりかねないので、モノの言い方には注意はしていますが。

だって、信頼している仲間と一緒に良い仕事をしたいんですから。


いや、別に何があったわけでもないのですが

丁度、ちょっとだけ仕事の谷間・・・ というわけではないのですが、何だか先の話を考える必要があって、そういう企画を考える中で一体誰と一緒ならその企画を実現して、かつ期待する結果を出せるだろうかと考えることが多いもので。

一種の自戒。でも、忘れちゃいけない大事なこと。

「プロに仕事を頼むなら、自分もプロとして行動したいという意識。」

ふとした時に思い出して、思い返して、思いを新たにする。
それを踏まえて、「さて、どう立ち回れば良いのだろう?」と目の前の状況や条件の厳しさに微妙に途方に暮れる週末です。

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