組織・席・制度を部分変更してから2ヶ月と少し:効果はすでに出ています
おはようございます。
曇り空。今朝は雨が何とか降らずにいる状態です。
===ほぼ毎朝エッセー===
月次報告会やTMC (ten minutes conversation)を通じて、今年の7月1日より実施した新組織と席替えの効果をひしひしと感じています。
今回の主な変更内容は、従来は技術グループを3つの機能グループに変更したことです。従来、技術グループには、プログラム開発以外の技術要素の何でも屋的な事柄を任せていました。具体的には、製品のテストやリリース、緒問題の解析、トライアルの準備やフォローアップ、サーバー類の構築から運用、さらには開発プライオリティの決定まで。
どの一つ一つもとても大切な事柄です。そして一つ一つが重くなってきました。一つのグループで見ているのは良くないというサインもいくつかありました。いわゆるトラブルが発生したり、人の元気がなくなったり、そういうところに出ます。
そこで7月、期中の中途半端な時期ではありましたが、大きく変更しました。新たに創ったのがSEG (System Engineering Group)、IDG (Infrastructure Design Group)、そして、QAG (Quality Assurance Group)です。そして、SEGはCACHATTOサポートセンターの一機能としました。お客様訪問を積極的に行えるようにです。また、品質保証 (QAG) やサーバー設計運用 (IDG) は独立性の高いグループにしました。品質や運用は厳格である必要があるからです。
また、席替えとしては、オフィスの端のほうにいた、外国人メンバーも多い開発グループをあえて、中央の賑やかなところにもってきて、サポートセンターを一番奥にもっていきました。静かな部署を真ん中に持ってきて、交流の多い部署を両端に配置。これによって血の巡りを良くする効果を狙いました。
また、従来からユニークと言われてきたEarly Bird報奨金。これを9時前出社で1000円だったのを、8時前1500円、7時前ん2000円、とランク付けしたのです。狙いは、朝に集中するのが得意な人たちの能力を最大限に引き出すことにありました。
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変更後2ヶ月が経過して、何が起きたか。
狙い通り、それぞれの組織は、何をやるべきなのかが明確になり、各メンバーのベクトルが揃ってきました。あまりにタスクが多いグループは、プライオリティが不明確になりがちだということが、ある意味、証明されました。
そして、席替えでは、社内がぐっと明るく見えやすくなりました。相談や雑談があちらこちらで見かけられるのは、健全な組織の証拠です。基本的には静かなオフィスなのですが、あちらこちらでの打ち合わせが見受けられて、皆の脳が活発に事業のことを考えているという感覚がしています。
また、変更したEarly Bird制度も、特に外国人プログラマーたちの効率を上げているようです。朝に難しいタスクにチャレンジする。午後には相談やバグフィックスなど比較的簡単なタスクをこなす。そういうルーチンになったとの意見もありました。
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組織が健康になるとビジネスは良くなる。
このことが実感されるように、製品の機能や品質向上の実感がしっかりしてきて、さらに営業メンバーを通じて市場からの手ごたえもしっかりしてきました。この先、事業は再び大きく進化するという実感があります。
必要なタイミングで、組織をメンテナンスする。破壊的なものではなく、感覚とすれば、マッサージに行ったり、ジムに行ったりするのと似ているかもしれません。情報の流れ、気の流れに滞りが無いようにするように配慮するという感じでしょうか。
やはり、ワンフロアで一つの事業をやっていることのメリットは大きいようです。そして、組織にはタイムリーなメンテナンスが欠かせないということです。