オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「勝ち癖」の困ったとこ、「負け癖」のいいとこ

»

おはようございます。

今朝も快晴、しっかりと冷え込んでいます。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□「勝ち癖」って何だろう? (2)

昨日のこの問題にある友人よりメールをいただきました。ちょっと面白い切り口だったので紹介してみましょう。

以下引用==>

この問題の面白いところは,「勝ち」というポジティブワードに,「癖」というネガティブワードが融合するとどんな意味を醸し出すのか?

「癖」
①かたよった嗜好または習慣,
②いつもあること.きまり.さだまり.特徴.
③頭髪のちぢれたこと.
④欠点.非難すべきこと.
⑤つわり.
          by 新村出

・何事も達成しないと気が済まない癖    
 →ポジ.
  しかし,他人にそれを強要することはネガ
  (「なんで出来ないの?やる気無いだけだろー」)

・達成できない理由は無いと思う癖        
 →ポジ.
  しかし,闇雲な思い込みならネガ
  (「できるに決まってんジャン.」でも,どうやって?)

・達成していることすら気がつかない癖    
 →達成を鼻にかけないところはポジ.
  しかし,一緒に汗を流した仲間の評価を怠るとネガ
  (「アイツもヨクやってくれたよね」のような労いが無いのは・・・)

・達成したことを忘れてしまう癖        
 →達成感に浸って停滞しない ところはポジ.
   しかし,成功体験が共有化されないと社会の損失に
  (折角の発明品も,図面化しておかなかったから,
   社会的には失われてしまった)
       
やはり「癖」は意味深長.奥深い世界が醸成されてきますね.「勝ち癖」社員は,会社にとって「重宝」でも,一緒に働くメンバーにとっては「やっかい」なのかも?

とは言え,「勝ち癖」屋と一緒に働きたいもの.「癖」の真似は出来ずとも,その「習慣」は真似できるはず.

この「勝ち癖社員の習慣」を略して「勝ち慣(カチカン=価値感)」とすると,一緒に働く癖屋の「勝ち慣」を盗み取り,自分の「癖」に昇華させることがありたき道.


<==以上引用終わり

「なるほど」と思いました。

「勝ち癖」を盲目的に「いいもの」と信じてしまう落とし穴にハマっていました。そう。同僚からすれば迷惑なこともあり得る。

何事にも二面性がある。

逆に「負け癖にもいいところがあるのかも」とも思いました。いわゆる弱い心を知ることができる、相手を慮ることができる。このような要素は「負け癖」で苦しんだ人でなければ分かりません。

「負け癖」のポジティブ面を考えてみましょうか。

・何事も達成しないことを容認する癖
 →ポジ
  思い描いたことを全て達成できるわけではないという優しい視点

・理由を言えれば達成できなくてもOKと思う癖
 →ポジ
  しっかりとした理由を考えだす頭脳のトレーニングにもなる
  自分すら騙せたらそれはすでに「現実」である

・未達成であることすら気がつかない癖
 →ポジ
  いつまでも頑張る原動力では?

・達成しなかったことを忘れてしまう癖
 →ポジ
  達成感に浸られても困りますね。あるいは謙虚なのかも。

==

「無くて七癖」

そして、物事には多面性があって、場合によっては人の弱さや強さが困ったことにも結び付く。

そのようなことを思いつかせてもらいました。

Comment(0)