第二回富士山登山レポート:足の指を開くのが登山のコツ?
おはようございます。
雨のぱらつく朝。今年の8月は雨が多いです。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□足の指を広げて岩をつかむように登山する
先週金曜日の夜9時前。
会社からGさん、Oさんの旦那さん、そして自分とで車で出発しました。大泉学園に住む友人をピックアップして食べ物をサミットで購入して一路、富士が嶺の山荘に。
そう、土曜日は早朝から富士山登山です。
土曜日の朝に横浜集合で出るよりも、前泊で早めに登山を開始しようということになり、この計画が決行されたのでした。
夜中12時過ぎ、寝袋にくるまり、寝ます。あっという間に朝4時半、約束の起きる時間です。目標は5時スタート。予定通り出発し、須走登山口下の道の駅近くの駐車場まで行き、そこから6時発のシャトルバスに乗って五合目に。
今はマイカー規制のシーズンなので、五合目まではバスでしかアクセスできません。バスは順調に進み、五合目には6時半頃到着します。
いよいよ登山開始です。
富士山には昨年、富士宮登山口から登りました。その時は上の方はガスと雨とで視界が殆ど無い状態でしたが、今回はどうでしょう。
五合目は晴れています。山頂の方は雲の傘を被っています。
六合目、本六合目、七合目、本七合目と順調です。須走登山路の方が富士宮登山路より岩が少ないようです。山中湖が良く見え、海も。方向を地図で照らし合わせると、どうやら駿河湾です。すると大島、江の島、三浦半島、そして房総半島まえ見えるではないですか。空気は澄んでいるようです。
気温も下がってきたのでウィンドブレーカーを着るかと小休憩したところ、山の天気は変わりやすい、雨です。もちろん、雨に対する防御もしっかりできます。雨対策をして山頂を目指します。
八合目、小休止をしたところ、ものすごい突風が。単独峯の富士山が故か、まるで台風のような強風と、その冷たさに、一瞬、撤退をする必要があるかと心配に。山登りベテランのGさん曰く、「たとえ下りるとしてもどう下りることができるか心配だ」と思うくらいの風だったと。
運よくその風も10分ほどで収まります。「風神が袋から風を出したみたいだったね」と、そんな感覚だったと話しながら登山再開。
須走登山路は上が見えやすいです。吉田口からの人たちとの合流があります。高山病が心配ですが、ピラティス呼吸をしながら、そして、エベレスト登頂をした田部井淳子さんの講演で以前聞いたコツを思い出しながら歩きます。
「インドネシアで原住民の歩き方を見ていたらですね、まるで足の指で木の根っこをつかむようにして歩いているわけですね。そして、『これだ!』と思って、登山のときは、指が動く靴にして、イメージとして足の指で岩をつかむようにして歩いたのですよ」と。
実際にこれをやると、足の疲労が軽減されるようです。推測ですが、足の指をしっかり使いながら歩くと、いわゆるふくらはぎの第二の心臓ポンプ作用がよりよく効くようになるのだと思います。
富士宮口からの登山路にあった溶岩の岩場を覚悟していたのですが、それほどのものもなく、あっさりと山頂についた感覚でした。
山頂はさすがに冷えていました。曇り空。視界は良くありません。
茶屋が空いているシーズンだったので、それぞれに暖かいものを。Gucciさんたちはお汁粉、私たちはコーンスープ。それぞれ400円。お汁粉はお椀に、コーンスープはアツアツの缶で出てきました。いつの間にか体がだいぶ冷えていたのか、とても美味しく感じました。
しばらくして外に出ると、山頂付近は一転晴れ空に。
記念撮影をし、お釜見ることもできました。初めて見た火口は思ったよりも大きく切り立っていました。
そして、下山に。
須走は砂走りが有名とのことです。粉々になっている砂状の溶岩にザクッザクッと、まるで靴を踵から差し込むように小走りができるのです。スピードが乗ってくると止まらないようなことにも。
そのうちに、つま先を若干外向きにしながら、踵から砂に足を突っ込むと、方向やスピードが制御できることに気が付きます。ひたすら続く砂走り。腿が少し疲れてきました。面白いもので、登りは気が張り詰めているので楽しいのですが、下りはやたらと長く感じます。実際には半分程度の時間なのですが、気持ちですね。
ということで、無事に登山は終了。下山した時間は6時半。トータルとしては思ったより長く手ごたえのあるコースでした。その後は、須走近所の温泉に出向き、風呂に入り夕食を取り、横浜に到着したのが9時頃。なんとも目いっぱいの土曜日でした。
普段使いなれない歩き方をずっとしていたので、翌日から腿が筋肉痛に。この年になると筋肉痛は妙に嬉しいものです(汗)。と、いうような第二回富士山ツアーでした。
参加できなかった皆さま、是非次回にチャレンジしてみてください!