製品開発の精神論をどうぞ!
こんにちは。
ちょっといろいろありまして、朝の発行ができませんでした。
今日は製品開発における不思議なスパイラルについて。
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■要望が反映できない不幸
先日来、ある転職希望者の面接をしていました。その方は今、外資系IT製品の営業部長をされているのですが、自社製品が愛せないことについて語っていました。日本のお客様要望が反映される仕組みが不在だったり、アメリカ本社の都合で一方的なポリシー変更で振り回されるというのです。
そこに、自分たちの置かれた環境を考えてみました。
お客様要望は反映できます。いや、積極的に反映していこうという人たちの集団です。様々なポリシーも、日々の議論の中から生まれていきます。
その代わり、大変です。会社として、それこそ企画開発からテスト、マーケティングから販売、データセンターでのサービス運用から日々のサポートまで、やることにキリががありませんので。これだけの体験が1職場でできるのも珍しい環境だと思います。
その人は10月中旬からうちに参加し、「全力・全能力で発展に貢献します」と、熱意を持ち込んでくれることになりました。今の外資系よりずいぶんと悪い条件で、です。それだけ自分たちの製品に愛情をかけられることは大切なことなのです。
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■製品に魂を込める
「これ、いいじゃん!」
お客様にご説明していてこのように言われる瞬間にはアドレナリンが出ます(笑)。あるいは、年次継続や追加ライセンスのご発注をいただけることも誇らしいイベントです。また、難問と思われたトラブルがサポートで解消したときのすっきり感にも大きな達成があります。
今、このような製品と仕事があることって、本当にありがたいことです。仕事に情熱をかければかけるほど製品に魂が入っていきます。そして、その魂が発するオーラに納得してくれるお客様とおつきあいできるのです。
今おつきあいのあるお客様は300社ほどですが、驚くほどの優良企業ばかりです。精神論チックですが、製品に魂を込めると、その魂がお客様を選んでくれる。そのようなスパイラルがあるようです。
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■要望を実現する、でもそこに発生するトラブル
「お客様に育てられる」
考えてみると、すでにこれだけ多数の、それも良質なお客様を持っていて、彼らと日々コンタクトできていること自体が大きな財産です。そして、「お客様要望をなるべく取り入れたい」の思いが強いです。そこで製品改良に力を入れ続けています。
ほぼ毎週実施しているアップデート、毎月実施しているリビジョンアップ、さらには年に一度くらいの大幅なバージョンアップ。これらを繰り返しています。すでに、製品コンセプトはシンプルではあるものの、連携が広範囲にわたってきています。テストも半端じゃない広さをカバーする必要があります。
従来、ほぼノートラブルで実施してきた機能改善で、今回はいろいろとほつれを出てきてしまいました。製品改良を急ぎすぎた反動がきています。テスト体制を含めた技術陣容の不足もあるのでしょう。そこも強化していく必要があります。インフラとしても責任のある製品を提供しているのですから。
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■成長痛を受け入れて楽しむ
ついつい「忙しい」とか「つらい」とか、そう思ってしまうかも知れませんが、贅沢な悩みです。いわゆる成長痛。あるいは筋肉痛でしょうか。その痛み自体を楽しみや励みにするくらいの覚悟でいるのがいいです。
この製品オーラ、アメリカにも紹介する機会をいただくことになりました。10月初旬に出張してきます。「国際展開だ!」などと短絡的なことを言うつもりはありませんが、そのような創り込みがされている製品オーラが、どのような受け止め方をされるのか、試してみたいと思います。
物事はどのようはパスでつながっているか分かりませんからね!