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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

UQ WiMAXがいいかPocket WiFiがいいか、測定しまわりました

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昨年11月から社外で使っているLet's Note S8は、内蔵のWiMAX、I-O DATAのUSBデータ通信カード、Pocket WiFi、自宅のB-Flet'sをWi-Fiルーター経由、そして会社で立てているゲスト用Wi-Fiルーター経由で使えるようにしています。

実際のところは、自宅ではWi-Fi、会社でもWi-Fi、外出先は内蔵WiMAXという使い方が定着しています。内蔵WiMAXが若干突然死する傾向にあるものの、窓際に座れば快適に使える上、特に外部装置を付けたり稼動したりする必要がありません。レジュームから立ち上がったとたんに使えるあたりが、Pocket WiFiよりもすばやく使えるので便利です。

今回は、会社で購入したPocket WiFiと、昨年末にヤマダ電機で購入した I-O DATAのUSB通信カードと、同じ環境でそれぞれつなぎなおして、どの程度の通信速度が出るかを測定してみました。iPhoneもdocomoの携帯電話も持ち歩いていたので、外でもつながる回線を5つ契約していることになります。あまりこんな物好きはいないと思いますが(汗)、せっかくなので、ご参考になればと思います。

■まずは自宅の1階での測定です。自宅1階リビングがガラス窓です。測定はUSENの回線速度測定サービスを使います。単位はMbpsです。三回測定して平均しました。

    UQ IOカード   内蔵WiMAX   Pocket WiFi   自宅LAN
1回目 3.847 5.315 2.411 22.177
2回目 3.94 4.809 1.606 20.933
3回目 2.229 4.284 1.383 23.027
平均 3.34 4.80 1.80 22.05

WiMAXは総じてPocket WiFiの2-3倍の速度ということになります。自宅のLANはさすがに安定して速いです。WiMAXを光ファイバーの代わりに使うというのはまだこれくらいの実力差があることを認識しておく必要があります。

■次に、同じ場所で、昼間なのですが雨戸(シャッター)を閉めてみます。

    UQ IOカード   内蔵WiMAX   Pocket WiFi   自宅LAN
1回目 接続不可 0.362 1.319 21.249
2回目 接続不可 0.979 0.906 20.861
3回目 接続不可 0.925 1.444 22.649
平均 接続不可 0.76 1.22 21.59

やはり、極端にWiMAXの通信速度が下がります。I-O DATAのUSBデータカードに至っては接続ができなくなってしまいます。Let's Noteに内蔵されているWiMAXで実用ぎりぎりというところです。そして、Pocket WiFiはほとんど劣化していないところが要注目です。

■自宅の2階に行ってみます。

    UQ IOカード   内蔵WiMAX   Pocket WiFi   自宅LAN
1回目 3.021 5.569 0.778 21.936
2回目 2.938 5.834 1.217 21.853
3回目 4.474 6.703 0.999 23.134
平均 3.48 6.04 1.00 22.31

2階の方がアンテナ環境がいいだろうと、大幅に改善するかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。

■東戸塚セントラルスポーツに向かいます。インナーマッスルのコースとサウナとを一通り終え、ガラス張りの1階ロビーでパソコンを取り出し測定します。

    UQ IOカード   内蔵WiMAX   Pocket WiFi
1回目 6.768 6.002 2.135
2回目 6.091 4.717 0.861
3回目 5.457 5.211 1.176
平均 6.11 5.31 1.39

実質ほとんど外です。さすが、外はUQも6Mpbs近辺に張り付きます。Pocket WiFiは安定的に1Mbps強というあたりでつながります。

■次に帰り道のオーロラモールにあるフードコートのテーブルに陣取り、測定をしてみます。窓はあるようなのですが、光を通さない絵を張ってあります。

    UQ IOカード   内蔵WiMAX   Pocket WiFi
1回目 2.151 3.825 2.455
2回目 2.381 3.659 2.835
3回目 0.129 3.619 2.539
平均 1.55 3.70 2.61

I-O DATAのUSBデータカードは3回目からの測定でフリーズしてしまい、再立ち上げをして接続を試みましたが、どうにも遅くなってしまいました。WiMAXはまだこの「突然死」現象によく悩まされます。これはLet's Noteに内蔵されたWiMAXでも同じです。この環境でPocket WiFiが最高値を付けているあたり、もしかしたら施設内に構内アンテナが存在しているからかもしれません。状況によっては回線速度ですらUQ-WiMAXを逆転してしまうのですね。

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結論として、Pocket WiFiの方がいま時点ではお勧めです。ただ、ブロードバンドの回線速度に慣れてしまった昨今、結構遅さを感じるのは否めません。iPod Touchや、PSP、DSなどのゲーム機をつなぐなら充分でしょうが、パソコンのデータ通信ルーターとしては、是非、HSPA版21Mbpsを出してほしいです。

あるいは、UQ-WiMAXのPocket WiFiのような単独分離型で、必要に応じて、基地局との無線は窓際に置くことで接続品質を保ち、残りはそこからのWi-Fiでつながるという使い方もできるといいですね。特に現在のUQ-WiMAXの料金体系だと、ハードと回線契約が独立して更新できるので、今の契約を生かしながら必要なハードを増やすということができます。何本も回線契約を増やしてしまっている自分としては少しでも整理できるとうれしいです。

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