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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

真夜中の集合住宅のジャズ

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集合住宅で夜中に小音量で鳴らす音楽としては、1960年前後のマイルス・デイビスがお勧めです。理由は、①ベース音がぼこぼこ言って階下を刺激することがない、②小音量でも表現のディテールがきちんと聞き取れる、③夜中にふさわしいしんみり感が出る、④じっくり聴くに耐える音楽性がある、といったところ。

以前にも書いた記憶がありますが、ジャズ喫茶と呼ばれる空間に通って高校時代を過ごしたくせに、マイルスはまったく食わず嫌いであり、つい最近までまともに聴いたことがありませんでした。あのブルージーでメロウなトランペットの音がどうにも好きになれず、「マイルスなんか」と思い続けていました。
トシを食うということはその種のヘタなこだわりが薄れていくということなのか、「マイルスを聴け」(中山康樹)にも後押しされつつ接してみると、そこにひとつの世界が広がっていることを発見しました。トシを食うということは、驚きの対象が増えるということでもあります。

昨日は深夜に「死刑台のエレベーター」(同名映画のサウンドトラック)をかけてみましたが、参りました。独立した曲としてでしゃばるのではなく、かといってBGMに堕しているわけでもなく、適度に気を抜いてやっているんだけれども、ところどころで「これがオレの才能だけんね」というフレーズがぷかーんと出る、そのサービス精神がたまりません。

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