パズル感覚でプログラミングが出来るApp InventorでAndroidゲームアプリを作ってみました【4日目】
野菜の絵柄の神経衰弱(絵合わせ)ゲームをGoogle App Inventorで作ろうシリーズ、いよいよ、最終回です。
- 1日目--Vegetarian_start:カードを12枚並べてシャッフルする
- 2日目--Vegetarian_open:裏返したカードを開く
- 3日目--Vegetarian_reverse:2枚開いて、次のカードを開くときには、開いた2枚は元に戻す
- 4日目--Vegetarian_final:2枚のカードの絵が一致していたら、開いたままにする
4日目の今日は、Vegetarian_final、2枚のカードの絵が一致しているかどうかの判定と、一致していたら、開いたままにする処理を追加します。
Designerで、Vegetarian_openを開いて、Save Asで、「Vegetarian_final」という名前で保存します。
Designerは、今回も変更しません。
Blocks Editorで処理を追加していきます。
でも、その前に、ちょっとブロックを整理しましょう。
今回、変更しないブロックは、折りたたんでしまいましょう。
今回、変更するブロックは、countClickプロシージャだけです。
countClickプロシージャを変更する前に、2枚目の絵が一致しているかどうかを判定するcheckOpenプロシージャを作ります。
isOpen変数を用意して、2枚の絵が一致していたら、true(真)、一致していなかったら、false(偽)をセットします。
また、各カードの状態を入れておくリスト変数cardStatListを次のように使うことにして、2枚の絵が一致していたら、「2」、一致していなかったら(今まで通り)、「0」をセットします。
cardStatList
番号 | 状態 |
0 | 開ける(裏) |
1 | 開いている(表) |
2 | 開きっぱなし(表) |
checkOpenプロシージャを呼び出すのも、isOpen変数を使用するのも、countClickプロシージャです。
変更するのは、これから開こうとする枚数が1枚目(countが「1」)のときと、2枚目(countが「2」)のときです。
- これから開こうとする枚数が1枚目(countが「1」)のとき、isOpenが真(true)で無かったら、つまり、偽(false)だったら、今までの処理と同様に、resetImageを呼び出して、カードを元に戻します。
- これから開こうとする枚数が2枚目(countが「2」)のとき、2枚目の絵が一致しているかどうかの判定のためcheckOpenを呼び出します。
変更箇所が分かるように、Vegetarian_reverseのバージョンのブロックと並べてみました。
(前の処理を残しておく必要は無いので、みなさんは、直接、変更してしまってください。)
さあ、finalバージョンをエミュレータで確認してみましょう。
2枚のカードが一致していたら、次のカードを開いても、元に戻らなくなりました。
カードが全部開いたら、SHUFFLEボタンを押して、またゲームを楽しめます。
さて、こうなると、実機(Android端末)でも、試してみたくなると思います。
早速、USBで、つないでみましょう。
ドライバのインストールについては、各メーカのホームページを参照してください。
(わたしのHTC Desire HD (SoftBank 001HT)では、日本のページ(http://www.htc.com/jp/)では、ドライバのダウンロードがうまく行かず、英国(United Kingdom)のページ(http://www.htc.com/uk/)からダウンロードしました。)
Android端末側の「設定」を変えておくのを忘れないで下さいね。
[設定]、[アプリケーション]をタップして、「不明な提供元」にチェックを入れます。
続いて、[開発]をタップして、「USBデバッグ」、「スリーブを無効にする」にチェックを入れます。
USBでつないだら、Blocks EditorのConnect to Deviceボタンで今、つないだAndroid端末を選択します。
Android端末にVegetarianが表示されましたか?
ちゃんと動きますか?
タップでの操作は、エミュレータでマウスでクリックするのとはまた違って、楽しいですね。
これで、野菜の絵柄の神経衰弱(絵合わせ)ゲームVegetarianは完成です。
Designerの右上のPackage for Phoneボタンを押して、パッケージ化します。
Download to Connected Phoneを選んで、つないだAndroid端末にダウンロードします。
これで、Vegetarian_finalがAndroid端末にインストールされました。
ちなみに、Show Barcodeを選ぶと、ダウンロードのためのバーコード(QRコード)が表示されます。
アプリを配布したいときには、便利ですね。
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