籠原の夏は暑い
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朝、アパートを出て駅に向かうまでのほんの数分。それでも、もう汗だくになるくらいの季節になりました。ここは熊谷市。毎年のように「日本一暑い」とニュースで名前が出てくる場所です。そしてその一角、籠原駅ももちろん例外ではありません。
そんなある日、駅の通路の上に、ふと目を引く飾り付けがあるのに気づきました。
「籠原の夏は暑い」
いや、そんなの言われなくても分かってます。むしろ今、それを実感しながら歩いてました。
と思わず、ツッコミたくなるその文字の先には、さらにこう続きます。
「今年の夏は避暑旅」
さらに奥には、草津や酸ヶ湯、那須などの避暑地と、その気温が道路標識風に吊るされています。「涼しさへ誘う案内板」といったところでしょうか。
温泉、ソフトクリーム、浴衣、冷酒...見上げれば、涼を感じるイラストが風に揺れています。
どこかユーモラスで、でもちょっと癒される演出。
思わず立ち止まって見入ってしまいました。
実は先月、若い駅員さんが飾りつけをしている姿を見かけていました。
あの時はてっきり七夕の飾りかと思ったのですが、こうして全貌を見てみると、もしかしたらこの企画自体、その駅員さんが考えたのかな?なんて思えてきました。
そんな想像をすると、なんだか応援したくなる気持ちが湧いてきます。
日常の中には、そこで働く人たちの工夫や気遣いがたくさんあって、それがふと、心を彩ってくれることがあるのだなと、そんな朝でした。
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