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Withコロナ、Afterコロナの2つの論点。あるいは中長期的に僕らの仕事はどう変わるのか?

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パンデミックに対して、ウチの会社が何を考え、どう対応したかは、ゴールデンウィーク後くらいにこのブログにも書いた
今起きている事態への対応、という意味では、この記事に書いた考え方は今も変わらない。

一方で、もう少し長いスパンでパンデミックが僕らの社会にどう影響を与えるか、ということもちょっとずつ考えてはいる。
考えているのだが、同時に「これまでのトレンドが加速した、または多くの人にも理解できるようになっただけで、本質的に変化のベクトルは変わっていないのかもなぁ」とも感じている。

このツイートで言いたかったのはまさにそういうこと。以前から、仲間とのコミュニケーションって、給湯室や焼き鳥屋でキャッキャウフフ言うことではなくて、アイディアを交換して助け合うことだったのだ。
コロナが来て、そういう本質がより浮かび上がった。僕は以前から本質的なことにしか関心がない(逆に言うと、僕が本質的でない、と断定したことに対して途端に興味を失ってしまう)人間なので、正直言って、世の中がこうなってくれた方が生きやすい。

総論はそんな感じで「大きくは変わらない」なのだが、もう少し個別具体的な論点もある。例えばこのこの2つ。



テーマA)
自社だけでなく、クライアントを不足の事態に強い組織にするために、僕らコンサルタントが出来ることってなんだろうか?



テーマB)
在宅勤務がこれだけ機能してしまった今、オフィスっているのだろうか?いるとしたら、それは何のためだろうか?


何かをきちんと考えたいときは、座談会を企画してしまうに限る。内輪で話すよりも、社外の人との意見交換で見えてくることが多いからだ。
この記事では、2つの座談会をなぜ企画したのか、書いてみよう。恐らくこれを読んでいる人にとっても何らかのヒントになるから。


★テーマA)
不測の事態に備えよ!
~シェアードサービスセンターがスムーズにリモートワークに切り替えられたワケ~
6/24 16時~18時
https://www.ctp.co.jp/seminar/seminar455/

企画の意図として、当日冒頭にお見せするスライドがこれ。

271_20200624_SSC_企画趣旨.jpg

まず1つ目。
古河電工さんとケンブリッジがやった15年前のプロジェクトで、シェアードサービスセンター(SSC)を立ち上げた。
参考になると思って、別のお客さんをSSCにお連れした際、現在の事務の様子を説明していただき、驚いてしまった。僕が最後に見た時に比べて、かなり進化していたのだ。
SSCに詳しい方には理解してもらえると思うが、これは珍しいことだ。企画色もある本社人事部や経理部とは違い、事務だけを切り出したSSCはひたすら決まったことをこなすだけの存在になりやすい。もちろん優秀な人材も配属されにくいし、モチベーションが常に問題になる。
なのに、プロジェクト後もこんなに進化し続けるのはすごいことですよ!

そして2つ目。
関さんと一緒に本を書いてから、彼はずっと「社会の変化」「変化する社会のなかで会社はどうあるべきか?」をライフワークのように考えているようだった。
ここ何年かは一緒に立ち上げたSSCの社長をしていたので、自分の出来る範囲で、変化を先取りするような面白いことを、色々とやっていた。世間が働き方改革と言い出す前から、社員の働き方を変えたり。

そういう文脈のなかで、コロナが来た。
そしたら「コロナが来ても、在宅勤務で普通に給与計算やってますよ」というではないか。確かに、SSCというのは「それまで工場にべったり張り付いてやっていた事務仕事を、地理的制約をとっぱらって集約したセンター」のことである。
とはいえ、事務仕事の管理職をしている人なら分かると思うが、これもそれほど普通ではない。
恐らく、進化するSSCも、社会と会社について考えてきたことも、今回のコロナ対応も、全部つながっているのではないか・・。
これは今こそ、多くの人に聞いて欲しい事例だと思った。
特に、コロナが来て慌てて対応するのではなく、先んじて危機に強い組織を作っていたことについて、次の危機に備えて聞いて欲しい。


★テーマB)
アフターコロナの「オフィス」はどうなる?
7/1 16時~18時
https://www.ctp.co.jp/seminar/seminar453/

意外と在宅勤務が成り立ってしまったので、既に各所で「コロナ後のオフィスってどうなるんだろうか?」「そもそもいるのか?」などと会話が始まっている。

これに対する、僕らケンブリッジの考えは2つある。
1)withコロナが永遠に続くなら、いらないのかも・・
⇒なぜなら、6/20現在に足るまで、郵便物受け取りなどのごく最低限を除いて、自社のオフィスには誰も行っていないから。僕も2/17が最後なので、もう4ヶ月行っていない。
以前の記事に書いたように、社員とお客さんが会うことよりも、僕らは社員同士が会うことのほうが、総合的なリスクが大きいと思っている。
(この理屈はちょっとわかりにくいと思うので、未読の方は読んでみてください)
https://blogs.itmedia.co.jp/magic/2020/05/bcp.html

2)Afterコロナになったら、恐らくオフィスは必要となる
7/1のセミナーでは主に2)について考えたい。
99%在宅勤務が出来るビジネスであっても、多分オフィスはあったほうがいい。
だとしたらなぜだろうか?
それは「今日の仕事を回すために、オフィスに行かざるを得ない」という話ではない。恐らく、不要不急だが、実は組織にとって死活的に重要な理由があるはずだ。
僕らはその理由を7つのポイントに整理して考えているので、それを紹介したい。

なぜオフィスのプロでもないのに、このタイミングで座談会を企画したのか?
それは、
「元々自社のオフィスでずっと執務する会社ではない、僕らケンブリッジが作ったオフィス」
と、
「在宅勤務が活用され、以前よりオフィスで仕事しなくなった多くの会社にとっての未来のオフィス」
が、実はかなり近いんじゃないか?と思うからだ。

もちろん、これは狙ってやったことではない。単に僕らにとっての最適なオフィスを一生懸命つくっただけだ。
だが、それがたまたま、Afterコロナのオフィスを考える上で、大きなヒントになるんじゃないか?と思っている。

僕らのオフィスはあくまで、コンサルティング業という業界に特化した、サンプル数=1の事例でしかないので、もう少し幅広く考えるために、オフィスのプロであるオカムラからゲストを2人お呼びして、その辺について深く考えていきたいと思っている。
自宅からでもオフィスからでも札幌からでもサンノゼからでも参加できるオンライン座談会なので、お時間をやりくりして是非どうぞ。

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