本の出版が決まりました。あるいは僕が本を書くときに目指すこと3つ
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ご無沙汰しております。
ブログをはじめてから2年以上、なるべく週1回は更新してきましたが、最近は全然書けてません。
主な理由は、2冊めの本の出版が決まったので、追い込みで忙しいからです。まあ、本業のプロジェクトも忙しいんですが。
どんな本を書いているのか、簡単に紹介をさせて下さい。
★業務改革の教科書
本のタイトルは「業務改革の教科書」という、そのまんまなタイトルになりそうです。
僕の本業は、業務改革プロジェクトを成功させるお手伝いですから、普段から自分たちが取り組んでいる事について、正面から書いた本です。
やっている業務に問題があることは多くの人が感じているものの、どうしたら「抜本的に」変えられるのかは、中々ピンと来ないですよね?
僕らコンサルタントは一応そういうことのプロですから、はじめて業務改革に取り組む方に比べればかなりノウハウがあります。
だから教科書という形で、懇切丁寧にそれを伝えた本を書きたかったのです。
★変革プロジェクトの立ち上げ方の教科書
同時に、プロジェクトの立ち上げ方を説明した本でもあります。
プロジェクト管理の本は沢山出ているのですが、「プロジェクトの立ち上げ方」についての本はほとんどありません。
「計画を立て、きちんと実行されているかチェックする」というプロジェクト管理に比べ、プロジェクトの立ち上げはもっとぐちゃぐちゃした、ヒラメキや人間関係や組織風土や抵抗勢力が絡んだ、複雑な世界です。
つまりノウハウを言語化しにくいのです。
でも、プロジェクトで一番肝心なのは、立ち上げだとも思っています。
立ち上げ期に、お飾りじゃないちゃんとしたプロジェクトゴールを決めること。
「なぜ業務がよくなるのか」というコンセプトを見極めること。
何をどう変えるのか、何は変えないのかを明確にすること。
実現できるマスタースケジュールを立てること。
なぜこのプロジェクトをやるのか、をお金でも示すこと。
こういったことを丹念にやらなければ、大規模なプロジェクトは絶対に失敗します。この本はそういったことについて、書いた本です。
★全てのシステム構築プロジェクトへ
業務改革のプロジェクトだけでなく、システム構築プロジェクトであっても、「まずはどの様な業務にしたいか」をきちんとデザインすることが、絶対に必要です。
「現状踏襲でいいから、今と同じシステムを再構築してくれればいいから」などと言って始まったプロジェクトは、必ず失敗します。
いいシステムを作るためには、まずは業務のデザインから。その方法はこの本を読めば分かると思います。
★実例とサンプルがぎっしり詰まった、生々しい本
僕が本を書くときにいつも思っているのは、3つのことです。
1)眠くならない本を書く
2)生々しい本を書く
3)自分たちにしか書けない本を書く
仕事がら、色々な教科書を読みますが、半分以上は最後まで読み通せません。つまらない本は頭に入ってこない。だから、読んで面白い本にしたいと常に思っています。
前に書いた「プロジェクトファシリテーション」は、小説風実話だったので「一気に読み通した」と言ってくれる方が沢山いました。
今回の本は教科書ですが、実例やサンプルやエピソードなど、色々な要素を詰め込んだので、面白い本になったと僕は思っています。
読者の方にも飽きずに読んでもらえるといいのですが。
面白い本であることの条件の1つとして、生々しいことが挙げられます。
絵空事やどこか遠い国の話ではなく、読者の日常と近い、日本企業で起きたことが書いてある。
キレイゴトだけでなく、失敗したことについても書いてある。
オブラートに包まず、そのまま書いてある。
生々しい本であることは同時に、「自分たちしか書けない本か?」という条件も満たすはずです。
自分たちが経験したことが書いてある本、自分たちが編み出し、実証した方法論を紹介した本。これは他の人には書けないはずです。
★2年かかりましたが、9月に出版予定
この本を書き始めてから、もう2年もたってしまいました。
「自分たちにしか書けない本」と言うのはカッコイイですが、実際に書こうとすると、本のコンセプト決めるときに迷い、ネタを集めるときに迷い、文体に迷い・・と、とかく迷走しがちです。お手本がないですから。
ですが、ようやく、9月に本が出ることが決まりました。
出版社は(紆余曲折があったのですが)、前著と同じ日本経済新聞出版社から出していただくことにしました。
ブログの方は、本の作業が落ち着くまでは、もうしばらくお休みをします。文章はもう書き終わっているのですが、載せる資料などが多いので、とにかく手間がかかります。
ブログも書くからには、なるべく読み応えのある、書いてる自分が納得のいく記事を書きたいですし。
アマゾンで予約ができるようになった頃には、ブログに本の内容をもう少し紹介した記事も書こうと思います。
「俺たちの闘いはこれからだ!」
~プロジェクトマジック先生の次回作にご期待ください!~
(ジャンプ風)
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