オルタナティブ・ブログ > プロジェクトマジック >

あるいはファシリテーションが得意なコンサルタントによるノウハウとか失敗とか教訓とか

伊良部の剛速球あるいは「ご飯いっぱい食え」

»

伊良部投手のちょっとした想い出を金曜日にショート即興連ツイしたので、張っておきます。

1)学園祭の委員をやっていたとき、後輩が「速球王決定戦」的な企画をやった。近所の野球少年から学内の腕自慢が集って最高速度を競う、というシンプルな構成だ。その代わり、なんとゲストに当時は地味なロッテにいながらも剛速球で人気が高かった、伊良部を呼ぶことに成功した。

2)当日、彼はなぜか本部テントにのっそり「伊良部ですけど」と表れた。もちろん、お迎えに行く予定だったのだが、手違いがあったらしい。僕はオペレーション責任者みたいな役だったので、イレギュラー対応の一つとして伊良部を企画会場まで案内した。

3)エスコートしたときの印象は「圧倒的にでかい」と「もっさりしてるなぁ」。人混みを歩いていても、目立つこと目立つこと。でも企画が始まり、少年達の後に登場して、投げてくれたときは凄かった。もちろん本気ではなく、「ひょいっ」という程度なのだが。

4)ファミスタで、速球派が登場すると2,3球だけ「びゅる」という効果音の球を投げれるじゃないですか。まさにあんな感じ。スピードガンが何キロだったかは忘れた。学生の企画らしく、肝心な時に壊れていたとか、そんなオチだった気がする。

5)企画の最後に「少年たちから伊良部選手への質問」というコーナーがあった。少年は「どうしたら、あんなに速い球が投げれるようになるんですか?」うーん、直球の質問だね。伊良部の答えも直球。「いっぱいご飯を食べて、おっきくなることだ!」なんというか、ほのぼのしましたね。

6)たしか17年前のことである。その後、彼はヤンキースに行ったり、ニューヨーカーから酷評されたり、事業をはじめたり、色々あったようだ。が、僕のイメージは本部に現れたときの「のっそり」と「いっぱいご飯を食べろ」のままである。天国では好きなだけ速球投げてね。

今考えると、伊良部がああ答えたのは単にめんどくさかったのかもな。

Comment(0)