災害支援2日目 あるいは手足を動かす所から
★列をなすボランティア
志津川のボランティアセンター受付には多くの方が列をなしていた。受付票を書き、ボランティア保険に加入。その後、ボランティアコーディネーターの方が仕事とボランティアをマッチングして行く。前日までにコーディネート済みの場合もあれば、その場で「力仕事いけますか?」と確認しながら、ピックアップして行く場合もある。ドラクエで言うと、ルイーダの酒場を10倍大きくした感じ。
僕らは事前に支援先の避難所が決まっていたので、そこの場所を聞くだけで終了(順番としては最後の最後だったけど)。
★何を頼むのかの戸惑い
自分達の車で移動し、まずは地域の代表の方に挨拶。少しお話をするが、いきなり来た僕らに何を頼むのが適切なのか、やや戸惑いがあるようだ。僕らも特殊技能があるわけではなくて「何でもやります!」なので無理もない。
結局、力仕事を2つにちょっと難しい大工仕事を1つ頼まれた。どちらも僕らがその場で頑張ってもどうにもならない。むしろ僕らはコーディネートに徹することに決め、仕事の情報収集、前さばきやボランティアセンターに連絡してのマンパワー確保を粛々と。この辺り「オーナーシップは持つが、必ずしも実際に実作業はしない」という、普段のプロジェクトワークとそっくり。
★お母さん達のお手伝い
ついたばかりのよくわからないなかでも手軽に始められる仕事として、持ち回りで炊き出しを担当するお母さん達のお手伝いがある。毎日全員分の食事を用意するのも大変で、人手は歓迎される。
僕は料理が元々好きなんで、おしゃべりにお付き合いしながら(例えば数日前、始めて電気が来た時にいかにみんなが盛り上がったか、とか)、手を動かすのは楽しい。
★食べ物はある
とりあえず、保存食から米、野菜に至るまで食べ物は一通りある様に見える。肉は手に入りにくいらしく、僕らがもって行ったのは喜んでくれた。
事前にWebサイトなどで調べると、どこを読んでも野菜がない、と書いてある。が、特定の避難所に行くと必ずしもそうではない。少なくともこの瞬間は。
こういうアンマッチを防ぐのはとても難しい。避難所ごとのニーズ表をアップするのも、拠点配送所からきめ細かく配布するのもかなり非現実的に見える。
市場を通じて需要と供給のマッチングを図るシステムというのは、何とうまく出来ているものか。
あまりに当たり前で、普段は気づかないけれども。