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GTC Workship Japan 2011の感想

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GTC Workship Japan 2011においてNVIDIAの各種ロードマップなどが発表されました。多くは以前から発表されていたものですが、Denverと呼ばれるものが出てきました。NVIDIAのCPUとGPUに関しては、だいたい以下の様なロードマップになっています。

Year CPU CPU GPU
2010  Tegra 2        Fermi 
2011  Kal-El        Kepler 
2012  Wayne    Denver     
2013  Logan        Maxwell 
2014  Stark         

NVIDIAの最近の開発コードは人名(?)でした。CPUは(アニメやTVの)ヒーローですし、GPUは学者等です。Denver(デンバー?)は都市名でしょうか。Denverは、Maxwellと同じ場所に記載があります。Maxwellは2013年に予定されているため、Denverも同じ年だと思われますが、明確に発表時期が記載されていません。

DenverのターゲットはTegraとは違ってPC LaptopからSuper Computerまで目指すそうです。2012年にはWindows 8がARM版が登場するため、Denverが2013年に登場しては少し遅い感じがします。このため、もしかすると2012年の可能性もあるのではないでしょうか(と言っても、開発を速めることはできないですが)。

Denverの登場でPC業界が軽くパニックが起きそうな感じがします。

NVIDIAは2020年にエクサバイト級を20MWで実現するために取り組んでいるようですが、GPUにCPUを付けるのは非常に効果的です。現在GPUコンピューティングはCPUとGPUの間をPCI-Expressで接続しています。ここが低速なためGPUスパコンの効率は決していいわけではありません(消費電力あたりの効率は他から比べていいのですが)。

PCI-Expressの帯域不足と消費電力を考えればエクサスケールに対応するには、CPUとGPUを1チップに収めるほうが効果的であるに決まっています。どの程度のペースでCPUを盛り込んでいくのか分かりませんが、CPU付きGPUでこの領域にNVIDIAは挑戦していくのではないでしょうか。

IntelやAMDもGPUを搭載したヘテロジニアスマルチコアに進んでいますが、IntelはGPU付きCPUを、AMDはCPU/GPUを半々で作っている感じがします。このあたりが自分が得意な分野を残しながらチャレンジしているように見えます。

人類は最終的にはエクサスケールのスパコンを製造することでしょう。そのときには、どのようなCPU/GPUで実現するのでしょうか。現在スパコン1位のSPARC系の様なCPUを浮動小数点演算に特化したスタイルでしょうか。それとも浮動小数点演算に強いGPUをメインとするものでしょうか。それともヘテロジニアスマルチコアのバランスタイプでしょうか。

エクサスケールを目指しているのはNVIDIAだけではありません。Intel(SGI)も目指し、"IntelのMICは成功するのか"で実現予定です。

エクサスケールに向けてライバルも決して歩みを止めているわけではありませんが、GPUスパコンを0から作り上げたNVIDIAのことですが一番最初に達成しそうな気がします。

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