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Intelの「Ultrabook」計画の感想

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COMPUTEX TAIPEI 2011でIntelは「Ultrabook」計画を発表しました。これは、"Intel Investor Meeting 2011の感想"に既に、このカテゴリに関して注力するとアナウンスしていたため、それほど新味は感じられません。ですが、思っていたよりもインパクトがありそうです。

インパクトがあるのは、MacBook Airライクな製品が多くのメーカから出てきそうであることです。今回の発表でもASUSからUX Seriesが登場しました。

ここでIntelのアナウンスで一番気になったのは"Ultrabookはコンシューマー向けパソコン市場の40%に成長する"の箇所です。2013年に登場するHaswellで15W以下が標準になる(今は35W)とも言っています。22nm世代で導入するトライゲートによる省電力化はそこまですごいのでしょうか?(2012年登場のIvy Bridgeから22nmです)

一番気になるのは、なぜそこまでIntelは省電力化に固執するのでしょうか?

CPUが目指す方向性は、基本的に高性能化だと思います。消費電力などは優先度は少し低いです。NetBurstでは消費電力を軽視して高速化を目指しましたが、漏れ電流のせいで最後は失敗しました。次のCore MA世代でIPCとコア数を増やすことで高性能化と省電力化対応しました。省電力化は、周波数を上げて高性能化するための手段の一つに見えます。

ですが、Haswellはより省電力にシフトしたように見えます。なぜ、ここまで極端にふる必要性があるのでしょうか?本当にコンシューマー向けパソコン市場の40%が薄型ノートPCになるのでしょうか?

メディアタブレットの登場でx86もこのカテゴリには進出する必要があります。このため、Ultrabookの電力カテゴリは必須です。NVIDIAの戦略を見ている限り、ARMアーキテクチャが近いうちにx86のローエンドカテゴリの性能をキャッチアップすることは明白ですから。

その対応としてAtomを刺客に使うと思っていたのですが、それでは不十分だと考えてメインCPUで対抗するように思えます。それぐらいARM陣営を驚異に感じているのでしょうが、なぜメディアタブレットに入れると言わないのでしょうか(Intelはツンデレだから?)。

このローエンドカテゴリにおいて、メディアタブレットが勝つのか、それともUltrabookの様な製品が勝つのか分かりません。分かっているのは、このカテゴリは、相当熱くなりそうです。

AppleはMacBook AirにiOS用のCPUを導入するのではないかと言われていますし、NVIDIAのTegra 3(もうこれで決まりか?)で、高性能をアピールしています。AMDもメディアタブレット用のCPU(Desna)を出す予定ですし、Qualcommも高性能な製品をアナウンスしています。

メディアタブレットからUltrabookのカテゴリにおいて、CPUアーキテクチャの衝突も発生します。そのように考えるとメインCPU(Haswell)でこのカテゴリで勝利を目指すIntelの戦略は案外正しそうに見えます。40%と言われるシェアに関しては、私には分かりませんが、多くのユーザにとってCPUはもう十分オーバースペックに到達しているため、過度の省電力化は悪い選択肢ではないと思います(Haswellは性能向上も果たすと思いますが)。

ARMの高性能化、iOS&AndroidのライトOSの登場、メディアタブレットの登場によって、PCも大きく変わる時期にきたように思えます。Intelはそのときのためにどのよな将来は見据えているのでしょうか?

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