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Javascriptベンチを取ってみた(Dec 13,2010)~Crankshaft入りのChromeは相当速くなる~

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Crankshaft(クランクシャフト)を導入したChrome 10が公開されました。いつものJavascriptベンチを行ってみます。

Javascriptベンチは、SunSpider V8 Benchmark SuiteKrakenPeaceKeeperSudokuです。

測定したPCは、Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 4850、Windows 7 64bitです。SunSpider、KrakenとSudokuは値が小さいほど優秀で、V8 Benchmark SuiteとPeaceKeeperは値が大きいほど優秀です。

Crankshaftに関しては「JavaScript新技術"クランクシャフト"」の説明が詳しいと思います。FirefoxのTraceMonkeyの様に一部の機能に関して最適化することで高速化しています。

このため、Crankshaftの有無(Chrome 10有、Chrome 9無)では極端に高性能になっているベンチとそうでないものが明確に分かれています。CrankshaftがヒットするV8 BenchMark SuiteやKrakenでは大幅に向上しています(Sudokuもかな?)。Chromeが苦手だったKrakenさえ短期間に克服したのはすごいですね。

まだまだJavascriptエンジンの高速化をできることに少し驚きました。

逆に言えば、V8エンジンに最適化させるためのコーディング方法もあるような気がしてきました(あるかどうかわかりませんが)。ソース(ホットソース)の20%が動作時間の80%にあたると言われていることを考えると、ホットソースをCrankshaftにあたるように作れば、大幅に高速化できそうに思えます。

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