Javascriptベンチを取ってみた(Nov 17,2010)~Firefox beta7 登場~
Firefox beta7が公開されました。そこで、いつものJavascriptベンチを取ってみます。
Javascriptベンチは、SunSpider 、V8 Benchmark Suite、Kraken、PeaceKeeper、TASKSPEED、Speed Readingです。
測定したPCは、Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 4850、Windows 7 64bitです。SunSpider、Kraken、TASKSPEEDとSpeed Readingは値が小さいほど優秀で、V8 Benchmark SuiteとPeaceKeeperは値が大きいほど優秀です。
Firefox 4のJavascriptエンジン(JagerMonkey)は期待できる速度が出ています。beta 8 preも以前からとっていますが、それも相当改善されています。残念なのが、リリースが2011年に延びたことがぐらいでしょうか。もっとOpera 11、Chrome 9、Firefox 4は使っていてストレスを感じることは今以上にないのではないかとさえ思ってしまいます。
Webkitも少しずつ最新Javascriptエンジン群の速度に近づいています。Javascriptエンジンの進化はものすごいですね。
2010年も残すところ7週前後です。
IE 9 RCはいつぐらいにでるのかわかりませんが、IE 8 RC(2009/1/27)→IE 8正式版(2009/3/19)で7週前後かかったことを考えると、IE 9は2010年中に正式版のリリースはなさそうです。
Firefox 4も2011年にリリースが伸びたことアナウンスしています。Operaは、10.50のプレアルファを2009/12末に発表し、正式版を2010/3にリリースしました。プレアルファから正式版まで3ヶ月を要したことになります。Opera 11 alphaが発表されたのは10/22でした。Opera 11の正式版は2011の1月末以降でしょう。Safariはもう2010年内に新しいバージョンをリリースはないでしょう。
Chromeは6週毎にメジャーバージョンアップをアナウンスしています。2010/10にChrome 7をリリースしているため、beta版が出ているChrome 8は11月末か12月頭にはリリースされるでしょう。これが5大ブラウズの2010年最後のブラウザのバージョンアップだと思われます。
ソフトのバージョンのカウント方法ははっきり言えば、統一されたルールがあるわけではありません。Chrome系は"バージョンなんて飾りです。偉い人にはそれがわからないのです。"と言わんばかりのバージョンアップです。
ですが、策定中のHTML5に対応するために2010年に6度もリリースしたChromeや2度リリースしたOperaの戦略が正しいように思えます。また、RockMeltの様に時代のあったブラウザの利用方法にも追随が必要でしょう。
このため、年に1回のリリースではブラウザ業界のトレンドについていくのは難しいと思います。Firefoxも今後はリリース間隔を短くするとアナウンスしています。
そうなるとIEとSafariがリリース周期はどうするのでしょうか?Safariは年に1回のペースで、IEはもっと長い2年周期ぐらいです。
ブラウザシェアにおいてChromeへ流れていることを考えるとリリース間隔は長いことはメリットとなることはないと思います。IEとSafariの戦略はそろそろ変更する時期に来ていると思います。
【Javascriptベンチ】
・Javascriptベンチを取ってみた(Nov 2,2010)~IE 9 pp6登場~
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