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赤いThinkPad Edge 13"がやってきた(将来のロードマップ予想)

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ThinkPad Edge 13"(以下Edge 13)の将来的なロードマップを勝手に予想してみます。すでにThinkPad X100eの予想に関して"ThinkPad X100eの将来像を勝手に想像してみる"で記載しています。

まずは、まだリフレッシュしていないAMDのモバイルCPUのロードマップです(2009/11に行われたFinancial Analyst Day)。

Edge 13が登場したときは、2nd Ge Ultrathinしかありませんでした。現時点(2010/7/21)においてNileプラットフォームは出荷されています。たとえば、"デルの“一味違う”低価格モバイルノート"です。CPUが65nm→45nmに移行することで省電力化がすすみ、GPUもRadeon HD 3200→Radeon HD 4250にアップデートすることでDirectX 10.1対応します。

このようにAMDのラインナップはupdateしているにもかかわらずEdge 13には採用されていません。私はLenovoがNileを採用しないと考えています。

理由は、Nileプラットフォーム化で省電力は進んでも性能はそれほど向上しません。また、GPUがDirectX 10.1にupdateしてもこのカテゴリにそれが重要だとは思えません。コストは重要ですが、ディスカウントもされているでしょうから良くわかりません。

さらに、Nileの次のプラットフォームであるBrazosプラットフォームのCPUであるOntarioですがCOMPUTEX TAIPEI 2010で初披露され、出荷も4Q'10に前倒しになるほど順調なのもNileスキップの理由の1つです。

NileはスキップできてもBrazosはスキップできません。それは予想でしかありませんがBrazosは、チップ数の削減、プロセスルールの進化、バルクの採用(TSMCの40nmだと言われている)、より省電力&低コスト化にシフトしたCPU等により2nd Gen Ultrathin/Nileプラットフォームより大幅にコストダウン、省電力を実現していると思われます。

このため、Nile updateのコストを払うよりも、Brazosまで我慢(売り上げ低減?)したほうがよりベターだと判断してもおかしくはありません。

また、ThinkPad Xシリーズも2008/8に出荷後に次のリフレッシュは2010/3でした。Intelのモバイルプラットフォームの戦略があったとはいえ、ノートPCのリフレッシュはそれほど頻繁ではありません。Edge 13が登場したのは2010/1です。半年ちょっとでリフレッシュしなくても良いのではないかと思います。

このようなわけでEdge 13は、2010年中はそのままで2011年の早い時期にBrazosに移行するのではないかと予想しています。このため、もしEdge 13を買うならば待たずにすぐに買うのが吉だと思います。

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